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はせ川 鰻 平和島

京急に「平和島」という駅がある。
昔、「学校裏」という駅名だった。
海の生物の和名のように芸がない駅名だった。

海側は貧民街である。
なぜかというと、道は狭く、家は長屋が目立ち、住民は愛想がなく早口、料理には味の素をどっさりかける、馬鹿貝や蛤を剥いた貝殻捨て場には異臭が漂い、海風が吹くと日本特殊鉄鋼の出す黄色い煙が町を覆う…、キリがないので止める。
って何年前の話じゃ。
僕が生まれて育った街なので、それなりに愛着はあるが、なかなか凄いところだった。
従って、ご先祖様の墓もある。
で、墓参りに行った帰りには、大抵贔屓の鰻屋に寄る。
実は、これが目的で墓参りはついでなのだ。
ご先祖様、申し訳ありませんでした。



画像1
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駅の山側、つまり貧民街ではない方の環七ぞいにある鰻屋で「はせ川」という。
どうでもいい話だが、僕の母親は若い頃、ここの隣に下宿していた。
創業90年という老舗だ。
大正時代だな。
ここは、活き鰻しか使わないし、炭は紀州備長炭だ。
さらに、職人さんは、鰻一尾を十数秒でさばくそうだ。
当たり前と言えば当たり前なのだが、こういうこだわりや技を持った鰻屋は嬉しい。



画像2
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昼はランチを食べている人が多いが、今日は奮発した。
これは、「松」で、2,600円。
肝吸いとお新香が付く。
どうせ父親の奢りだ。

香ばしく、実に良い焼き上がりである。
ふっくらとして柔らかい。
しかも、まったく臭みがないとくる。
タレはそんなに甘くなく、高血圧にはやや辛目。
ご飯はやや硬めで多め。
口に含めばタレと絡んだ程よく脂の乗った鰻の旨みが広がる。

さらに、幸せなことに、年寄りのばあさんが…つまり母親なのだが、食いきれないと言うので半分食べてあげた。
夕飯が食えなかった。

接客はいかにもこの土地らしい素っ気無さだ。
しかし、足の悪い両親のために席の案内に気を遣ってくれるし、咳をしている母親にサッと水を持ってきてくれる。
心遣いがうれしい。

画像3
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はせ川 うなぎ / 平和島駅大森町駅

夜総合点★★★★ 4.0
昼総合点★★★★ 4.0


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テーマ : こんな店に行ってきました
ジャンル : グルメ

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Author:chromodoris
ダイビングと海遊び、街歩きとグルメ、自然観察と庭いじり、魚釣りと素人料理、そして映画と音楽の日々。プレ前期高齢者が日々に翻弄されながら、人生の仕舞に向けての彷徨いを綴ります。

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