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葉むら 天ぷら 秋谷

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天ぷらをカウンターで食べたら当然高い。
カウンターで安いのは、場末の立飲み屋くらいなもんである。
まあ、まともな天ぷら屋なら夜は15,000円以上か。
寿司屋でもそんなもんだ。
技術料だ。
歯医者のようなもんだ。
自動車の整備工場のようなもんだ。
しかし、天ぷらほどプロと素人との腕前に、雲泥の差がある料理はないと思う。
人生はつくづく修行だ。
僕の場合、死ぬまで修行が足らないかと。
で、旬の良い素材を、昼のコースで、しかもカウンター、なんと4,200円で食べられるのがこのお店だ。
この辺は南葉山というらしいが、葉むら。



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カウンターに座る。
ダイビング帰りに、年に一度か二度は訪れる。
回数が少ないのは、単に極めて貧乏だからである。
僕がこの店を知ったのは、行きつけの「みーしゃ」のマスターの紹介だ。
「みーしゃ」のマスターと「葉むら」のご主人は、「四季の味」という、よく言えば料理の専門誌、悪く言えば食いしん坊の雑誌に、四季折々の素材を生かした創作料理を紹介している。
要は、料理雑誌の執筆仲間なのだ。
「みーしゃ」のカウンターで、「葉むら」のご主人と同席させてもらったことはあるが、僕は印象と頭と情が薄い方なので、覚えてもらっていない。





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では、お漬物などを前にして、天ぷらが揚がるのを待つ。
鰻屋でも何でも、食い物で待つというのは苦にならない。
マクドや吉野家なら怒る。

火入れして油の温度が上がる。
ご主人が、パットに野菜などの材料を入れて持ってくる。
こんな手順の一つ一つを見ていられるのも、カウンターならではだ。



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サイマキだ。
車海老の小型のヤツである。
柔らかで甘くて味がある。
20本は食べられるな。
頭もカリッとして海老の香りが芳ばしい。
酒がほしいな。
車だった。
車で海老を食べには来たが。
一本は塩で、一本は天汁でいただく。



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自然薯を大葉で包んで揚げたもの。
大葉の香りと自然薯のコク。
塩でさっぱりと。
サクッと揚がっている。
こんな揚げ方は僕には一生かかっても出来ないな。



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ご飯と漬物、味噌汁が来た。
ご飯は柔らかめ、漬物はシンプルで変な旨みがなくよろしい。
味噌汁は浅利だ。
酒がないので、仕方なくご飯でも食うか。



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鱚。
秋から冬の鱚は深場に落ちて体力を蓄える。
この時期のものは大型が多い。
こういう身が反り返っているような鱚を使っているということ自体、この店の実力がうかがえる。
近海の刺身で食べられる上物だ。
しかも大振り。

身がシャキッとしていて、甘みがあって、実に美味い魚だ。
揚げ方と素材だなあ。
メゴチの方が鱚より美味いと言う人がいるが、そんなのは嘘である。
メゴチの独特の風味は捨てがたいが、やはり上品さと軽い脂の乗りのある鱚の方がはるかに上だ。
と思う。
メゴチファンの人ごめんなさい。
メゴチも美味いです。



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銀杏である。
こういう旬の素材は嬉しい。
ホクホクで火傷をした。
単に意地汚いからである。


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ウニを海苔で巻いてあげたもの。
ウニは半生。
こういう揚げ方だ。
油の温度、揚げる時間、すべて計算されてこうなる。
甘みがあって美味しいが、ややウニの風味がとんでいたかな。



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舞茸。
季節のもんだ。
秋に行ったからだ。
キノコの香りって実にふくよかである。
子供の頃は、埃臭いと思っていたのだが。
椎茸なんて気持ち悪かったが、いつのまにか食べられるようになっていた。
変なもんだ。
大人になったもんだ。



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帆立である。
見るからにしっかりとした身だ。
活き貝に違いないと思う。



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中が半生だが、ちゃんと火は通っている。
まさに職人技だ。
甘くて。歯ごたえがシャキッとしていて美味しい。
ここに来るといつも、本当に良い時間を過ごしたと思う。



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では、かき揚げ。
天丼にもしてくれるが、本日はご飯のおかずということに。



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芝海老と小柱だ。
火の通りもバッチリ。
立ち食い蕎麦屋のかき揚げと比べてはいけない。
全く別の料理である。



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〆は、アスパラの一本揚げ。
右端を持って塩を付けながら食べる。
最後はさっぱりということか。
香りといい食感といい、食べた感があるなあ。




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仕上げのシャーベット。
これはなくてもいいが。

このお店、寡黙なご主人が黙々と天ぷらを揚げる。
職人さんなのだ。
天ぷらを揚げている時、上がった天麩羅をカウンターに差し出す時、実に動きが自然で美しい。
ノーブルのマスターしかり、職人さんの動作は本当に華麗で見ていて飽きない。この店、金が貯まったら来ている。
だから何時までも金は貯まらない。


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Re: No title

「昼間から酒の飲める店」ですか。
早くそういう生活がして見たいです。
そうなると心配は飲み代ですが。(笑)
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chromodoris

Author:chromodoris
ダイビングと海遊び、街歩きとグルメ、自然観察と庭いじり、魚釣りと素人料理、そして映画と音楽の日々。プレ前期高齢者が日々に翻弄されながら、人生の仕舞に向けての彷徨いを綴ります。

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