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みのかん 神奈川 横浜 居酒屋

一人静かに文庫本を片手にハイボール

「横浜」という駅名は誰でも知っていると思うが、「神奈川」という駅名を知っている人はそう多くはないかもしれない。
京急線の上り各停で、横浜の次にある駅である。
駅を降りると、山側にJRと京急をまたぐ橋が架かっている。
青木橋という。
渡ると国道一号線(第二京浜)、渡らないで、国道15号線(第一京浜)が走る海側に行く。
そうすると、宮前商店街の入り口になる。

ここは、「神奈川宿歴史の道」の中で旧東海道の面影を残す数少ない場所のひとつだそうだ。
かつて、商店街の右手、横浜駅方面は海で、荷揚げ場もあって栄えたという。
通り沿いには、うっそうとした木々に囲まれた、もともとは源頼朝創建と言われる重厚な州崎神社がある。
今は、商店街も櫛の歯が抜けたようになっていて、寂れている。
商店街を抜け、第一京浜に出て、道沿いに鶴見方面に向かう。
幸ケ谷小学校の前を通りしばらく行くと、「滝の橋」の信号に出て、そこを左折。

画像1
 
左手角が「みのかん」である。
神奈川駅からは、10分程度の道程であろうか。    
ご覧の通りの風情である。
このレトロ感漂う店は、午前中から営業している市民酒場なのだ。
おっちゃんとおばちゃんとで、店を切り盛りしている。

この時間帯設定は、近くに、横浜中央市場があるからだろうか。
河岸が引けた後に一杯引っ掛けて帰るのか、はたまた京浜工業地帯全盛の頃の名残なのか。
店内にはいると、右にカウンターとその奥に厨房、左にテーブル席が3つほど。
全体として、田舎のじいちゃんの家の土間にいる雰囲気だ。
         
画像2

メニューを見ると、何の変哲もない。
が、しかし、よく見ると、
ハイボール180円、酎(チウ)ハイ240円、清酒180円、ゆどうふ150円、ゆでたまご100円、きんぴらごぼう180円などなど…この価格。
(現在若干ですが値上げしています。この写真は平成8年当時のもの)
立ち呑み屋ではない。
ちゃんと座れる市民酒場なのである。
             
画像3

ハイボールのダブルを注文する。
炭酸は、Mission of Californiaという。
Hotel Californiaを口ずさみながら待つ。
突き出しにおでんが付く。
ちなみに、この突き出しはサービスだ。
でかいジャガイモとちくわ。
見たとおりの味である。
素朴。
湯飲み茶碗には、練り芥子がたっぷり入っている。

画像4

これで帰れば、ハイボール代で済むが、それじゃあ、お店に申し訳ない。
ゆでたまご、ゆどうふ、きんぴらと豪華ラインナップを注文する。
ハイボールをもう一杯。
これで、2,000円はしない。

一人で黄昏れるも良し、あるいは友人とヒソヒソおしゃべりも良し、この雰囲気の中で、遠く昭和を想う。
そんなお店だ。

みのかんや 兵どもが 夢の跡 か…

国道から一歩入った昔ながらの住宅街。
ここだけポツンと薄明るい。
ハーンの「むじな」を思い出して、一人ニヤリとする。

ちなみに、ここは「座りみの」という。
東神奈川の神奈川区役所近くに、ここの親類がやっているという酒屋の立ち呑み「立ちみの」があるらしい。

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Author:chromodoris
ダイビングと海遊び、街歩きとグルメ、自然観察と庭いじり、魚釣りと素人料理、そして映画と音楽の日々。プレ前期高齢者が日々に翻弄されながら、人生の仕舞に向けての彷徨いを綴ります。

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