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花吹雪 旅館 伊豆高原

一生に一度くらいは、お忍びで若い美人の女の子と二人で温泉に泊まってみたい、とここ15年ほど思っているが、不本意ながら、まだ実現していない。
年々難易度が上がるような気がする。
たぶん一生実現しないような気もする。
欲は言わない。
美人でなくても若いだけでもいい。
十分に欲か。
4つの宿泊棟と7つの貸切温泉で美味しい料理を堪能できる、極めて非現実的でかつ不埒なことをオジサンに考えさせるような素敵な旅館である。



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しかし、若い女の子が近づいてくれるのは、芸能人か金持ちに相場は決まっている。
そういえば、芸能人でもないし、金も全くなかった。
我が身を省みるのを忘れていた。
せめて、ダイビング帰りに飯でも食うか、と伊豆海洋公園で潜った後、若くないダイバー仲間と訪問した。
ここは、旅館のほかに、「森の料理茶屋」という3つの食事処があるのだ。
一番安いもので、「桜おこわ膳」(「乙女桜膳」?)というのが2,100円で食べられる。



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「森の料理茶屋」の中の3つの食事処の一つ「雲上亭」という。
僕は雲上人なので通されたらしい。
大きく切られた窓に木々の緑がまぶしい。
思わず、疲れた体を横たえて昼寝でもと思ったが、まだ飯の注文もしていなかったし、仲居さんに「あらら」と言われたのでやめた。
つい育ちが出てしまった。



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では、コースを取ることにした。
わざわざメニューを見てもったいぶって考えるほどのことはなく、一番安い2,100円のだ。
今度ボーナスの後に来て、3,675円のを食ってやる。
牛乳豆腐というらしい。
どうも、江戸時代からの伝承らしく古式豊かな味がするはずなのだが、よくわからなかった。
しかし、さっぱりとしながらも良く出汁が効いたタレで、風味豊かな豆腐の味を引き立てている。
煮豆がアクセント。


44DSCF0163.jpg椀が出た。
昆布の良い香りと貝類と思わせる出汁がとても美味しい。
極上だ。
訳の分からない葉っぱと塩漬けの梅の花が具だ。
早飯早●ソの僕の場合滅多にないことなのだが、少しずつ味わいたい気持ちになった。



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お造りである。
白くてよく分からないと思う。
でも、分かるんである。
だって、ちゃんと本日の「お献立」をもらっている。
しかし、よく見たら「その日の地上がり刺身」としか書いてない。
って言っても平目である。
もう少し身に張りが欲しいかな。
落してちょうど食い頃のものは、高い泊まり賃を払った汚らわしい中年男と若い(美人の)女の子が昨夜食べたに違いない。
ちょっと感情的になってすまん。



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こうなったらヤケ酒だ。
というほど下品な振る舞いはできない。
なかなか趣向ある徳利と御猪口だ。
そして美味しい酒肴と。
「しゅこう」とは良い言葉だ。
どうぞ、と御猪口を若い美人に手交されと…すまん、しつこかった。
個人的には、山形県に次ぐ酒処であると思っている静岡県の名酒にしようかと思ったが、復興支援で宮城県の「伯楽星」にした。
この酒蔵のHPのフタッフの方々の写真は横浜家系ラーメン屋一門のようで、失礼だが笑える。



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次は柿の葉寿司が出た。
よく奈良のお土産で頂くが大好物である。
ただ、たまに酢飯に甘いのがあって、あれは勘弁してほしい。
酒の肴にならんだろ。
って、酒のことしか考えないのか。
柿の葉の香りが酢飯と相まって食欲をそそる。




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中身は鯵の酢〆である。
近海ものだという。
さっき、伊豆海洋公園の「かけあがり」を仲間が大群で泳いでいた。
多分、あんだけいるので親戚縁者のモノに違いないと思う。
わりときっちり目に〆られている。
酢は甘くなくさっぱり系でなかなか美味しい。



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ついお替りが欲しくなってしまう。
ダイビングの後の過度の飲酒は良くないと言われているので、たまにしかやらないが、この程度はむしろ心地良い。
しかし、この心地良さが過度につながるので身を崩している。
酒を飲んで気持ち悪くなる人が羨ましい。
僕は飲んでいるときは平気なのだが、大抵翌日に気持ち悪くなるので、困ったものだ。

ウダウダ言っても、のんびりとした気分になる。
横になって飲んでいたら、また仲居さんに見つかって「お客さん、お行儀が悪い」と言われた。
仲間は関わらないように目をそむけている。
すまん、他に誰も客がいなかったので。
まさかお姉さんが突然いらっしゃるなんて。
食い物もなくなったし。
と言ったら揚げ物を持っていた。



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茄子の素揚げと長命草と明日葉。
基本的には野菜は嫌いなのだが、葉っぱは好き。
長命草は地元で採れたそうな。
こんなのをつまみながら杯が重なる。



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さて、ご飯だ。
ここの名物料理だそうな。
大島桜の葉で蒸し上げたおこわだ。
上に海老と生姜が乗る。
香り豊かでご飯の固さもちょうどよく美味しい。



1111DSCF0172.jpg
この漬物も漬かり加減といい塩加減といい、絶品である。
死んだばあちゃんの漬物を思い出した。
こんなんで、おこわ飯を食う。
日本人で良かった。



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そして、最後は蕨餅。
僕はこ寿々の蕨餅が大好物なので、特にコメントはしないが、普通に美味しい。
ここの店、この値段でこの雰囲気でこの料理だ。
寝てはいけないが、くつろげるし、休めるし、実にゆったりできる。
料金の3倍くらいは満足感を味わえる。
でも、請求されたら怒る。

伊豆海洋公園の帰りはここに決まりだ。
行きの駅から海洋公園までのタクシー代をケチって歩いた甲斐があった。
リッチな気分のわりに情けないな。

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花吹雪




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おかむら   逗子  蕎麦

11おかむら(逗子桜山)0610210164
なんでこんなに人気が出ちゃったのか分からないが、あのミシュランなんぞに載ってしまったとかで、さらに人気店となってしまったようだ。
タイヤ屋ではないか。
魚屋が宝石鑑定の権威になったようなもんだ。

葉山から横浜へのダイビング帰りに通る道が二つある。
①長柄交差点から右に山を登り池子から六浦に抜ける道。

②逗子から鎌倉霊園を通って朝比奈に抜ける道である。
この道は、お彼岸や連休はとんでもなく混む。
そうでなくとも、とてつもなく混んでいるときがある。
そしたら、はるか先で、爺さん婆さんの大集団ハイカーが、タラタラ歩いていることがあった。
三途の川の行列を見たのかと思った。

で、前者でちょっと大回りをする。
その途中の桜山という福山が住んでいそうな住宅街の坂の上で見つけたお蕎麦屋さんなのだ。
桜坂か。
ダイビングで、潮焼けした胃に蕎麦はちょうど良いので当時よく通った。
この記事の写真は、かなり前に食べたときのものだ。
多分2006年10月。
そんな古い記事で申し訳ない。
最近は混んでいてゆっくり出来ないので行ってないのだ。
でも、今日目の前を通ってつい思い出して。
別れた子に会う言い訳ではない。



22おかむら(内観)0610210160
店内は、ゆったりとしており、ゆとりがある。
客がいなけりゃなおさら良い。
死活問題か。
奥に蕎麦打ち場もある。
昔は、ダイビング後のログづけもゆっくりでき、落ち着けた。
この店の御主人は、箱根・湯本の「暁庵」というお店で修行されたとのこと。
「暁庵」は「翁」の蕎麦打ち名人高橋邦弘さんの直弟子であるとのことだから孫弟子ということか。
横浜の中村町の川っぺりにも「小嶋屋」という、たまに酒を飲みに行く上品な蕎麦屋があるが、系列は同じ。



33おかむら(天麩羅)0610210162
で、せいろ。
できるまで、天麩羅をつまむ。
と言っても、僕はお茶でバディはビールだ。
くそう。
車で来るんじゃなかった、と言っても車じゃなければ絶対に通らない道だ。
でも、駐車場代を奢ってもらったので許す。

海老と季節の野菜・茸の盛り合わせだ。
季節のものをさりげなく使ったサクッとした美味しいてんぷらだ。
しつこいが酒飲みたかった。
天汁はやや辛め。
好みだ。
何かうっすら柑橘類が入っている。


44おかむら(せいろ)0610210163
さて、せいろだ。
自分は、蕎麦は大好きなのだが、好きか普通か好きじゃないかの三種類程度の評価しかできない。
それじゃ味じゃないか。

本当は、大抵、食感、喉ごし、コシ、香りあたりで測ってはいる。
が、どうも他の人と蕎麦についての感覚や好みがかなり違うようなのだ。
魚を食べる感覚はまあまあだと思うのだが、蕎麦の評価はだめ。
ただ、蕎麦で日本酒は実にいい組み合わせであるとは思う。
単なる酒飲みか。
だから、評価はあてにしないでね。


国産の蕎麦の実を取り寄せ、店内の石臼でその日の分だけ蕎麦粉を挽くとのことだ。
そばつゆも好みの辛めで出汁はよく効いている。
蕎麦も歯ごたえがよく、普通に美味しい。
店内禁煙も嬉しい。


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手打蕎麦おかむら




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トルーヴィル 洋食 真金町 阪東橋

市営地下鉄「阪東橋」を降り、関内方面に向かって大通公園の右側の歩道を歩き、横浜橋商店街入り口を過ぎて最初の角を右折。
大鷲神社に向かって歩き、一本目の道を左折。
前方のきらびやかなラブホテル街の灯りを目指して、そこには入らないで、300mほどいった右側にこの店はある。



11トルーヴィル(阪東橋)0703070019
横浜真金町は昔の色街。
今はラブホテル街。
しかし、中消防署が隣接してあるので、万一火災に遭っても助かる可能性は極めて高い日本一安全なラブホテルである。
話が飛躍してすまない。
桂歌丸だって住んでいる。
だから何なんだ。
この辺は、お酉様の時は賑やかだが、普段は静かで暗い。
この店は、華やかなラブホテルのネオンの裏通りに、ひっそりとたたずんでいる。
ピザやスパゲティ(パスタではない。)など、一応タリアンっぽい洋食屋さんだ。



22 0710250119
お店の中だ。
入って突き当たりがカウンター・厨房で、右手のスペースに4人掛けテーブルが5、6組並んでいる。
ここも、やはり例のラブホテルの隣の印刷屋に詰めていた時に、ご飯を食べに来ていた店の一つだ。
長い間付き合っていて、お互いかなりいい年になっても何らかの事情で未だ結婚に至らない二人が、シミジミとワインを傾けて飯を喰うといった感じの店だ。
僕のことではない。
初デートで連れて行ったら、お別れ必至。



33トルーヴィル(ミックスフライ)0703070023
さて、まずはミックスフライだ。
海老にクリームコロッケ(多分カニクリームコロッケだと思うが、よく判らない。)に白身の魚だ。
しつこさが全くなく美味しい。
もちろん、タルタルソースは手作りでまろやかだ。
洋食屋さんのフライとはこういうもんだ。



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ガーリックソースのハンバーグ。
ドミグラではなく、醤油ベースのソースだ。
間違いなくイタリアンではなく洋食屋である。
やや甘めのソースだが、手作りの味わいのあるハンバーグだ。



55トルーヴィル(チキンガーリックソース)0703070020
でも、ここでの大のお気に入りはこれ。
何が凄いのか、と言われてもどうということはないのだが、このチキンのシャリアピンソースステーキは美味しい。
ソースをご飯にかけて食べるとさらに美味しい。
やった人は見たことがないが。
良心的な洋食屋さんの素朴な味だ。



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大好物のオムライス。
ごくごく普通のオムライスである。
何も奇をてらわずシンプルで普通においしい。
こういうものはいつも食べていても飽きないものだ。
このケチャップの量も嬉しい。



77トルーヴィル(ミートソース)0703070026
ナポリタンもなかなかだぞ。
家庭で作るようなケチャップ味が突出するのものではない。
ちゃんと手作りの香り良いトマトソースで作ってある。
実は、こんなナポリタンが食べたかったのだ。

店には大変申し訳ない言い方だが、ちょっと時の流れから取り残されたような、時空を超えた雰囲気がたまらない。
死んだ人や懐かしい人にも会えるかもしれない。
やばいか。
ここのナポリタンは確かに別世界のものかもしれない。

しかし、夜は、客が入っているのをあまり見たことがない。
だからこそ隠れ家のように落ち着くのだが。
場所柄、入りにくいのは仕方がないが、もっともっと繁盛しても良い店だと思う。
ただ、このうらぶれた雰囲気だけは壊されたくない思いもある。
複雑。

確かに、このラブホテル街の中を歩いて行くのは、慣れるまでかなり勇気が必要だ。
僕はもう平気だが。
暗い夜道にポツンと光が燈る。
映画のワンシーンになる洋食屋さんである。



88 0710250123
このお皿の意味は不明。
ちなみに、ここは出前をやっていて、最初の店の写真に配達用バイクが写っている。
ラブホテルからも注文が来るのだろうか。


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トルーヴィル




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寿し天 神戸 新長田 寿司

出張で神戸の新長田というところに行ってきた。
JRで三ノ宮から南に4つ目の駅だ。
ここは、全国でも在日コリアンが多く住む町でもあり、お好み焼きや焼肉は本場仕込みだ。
で、何故か、そこで寿司を食った。
そういえば、昔中華街に来て日本蕎麦を食ったことがあったな。



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寿し天」という。
酔っ払っていたので、この記事を書くまでは、「寿し矢」だと思い込んでいた。
センスのない名前だと思っていた。
センスがないのは自分だった。
近くに「宮本むなし」という極めて関西的命名のチェーンの飯屋があったので、同じようなモンだと勘違いしていたようである。
佐々木ほじろう。
土木屋か耳掻き屋か。

たまたま、会合で酒を飲んで帰ってくるときに見つけた。
入った。
何故なら、その会合で生臭い鱧を食べ、口直しをしたかったのである。



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で、すぐに鱧だ。
そろそろ旬である。
大好きなんだよね。

酢味噌と梅肉和えの両方が添えてある。
美味い。
さっきの店と違い臭みはまったくなく、淡白な白身に皮との間の脂。
確かに値段は倍違った。
しかし、なかなか良い店だぞ。



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こうなれば、日本酒だ。
志太泉をいただく。
静岡県は藤枝市の明治5年創業、志太泉酒造がおくる銘酒である。
やはりさすが静岡の酒だ。
深い味わいがあり、口当たりも滑らかだ。
この寿司屋、只者ではない。



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お薦めのマルアジ。
こっちでいうアオアジだ。
関東では干物やクサヤにするが、関西では脂があって美味いので刺身にするという。
炙りでポン酢を乗せて食べる。
美味い。
良い脂だ。

このお店、新長田で昭和38年から営業しているという。
叔父の魚屋で腕を磨いたご主人が、お兄さんと魚屋を営み、その後独立して寿司屋を開いたという。
そういう意味では目利きは確かだ。
僕も似たような育ちだが、目利きは危うく舌は馬鹿舌だった。
カウンターに並ぶネタはなかなかだ。
息子さんと店をやっており、皆でしばし関東と関西の魚談義と相成った。



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これは息子さんのお薦め。
この時期淡路島で獲れるアカウニは美味いという。
ぜひ、というのでいただく。
と言ってもタダではないので一貫にした。
セコイが初めて入った店でウニを頼むのは勇気がいる。

オーッ、変に口に残る濃厚さはなく、さらっとした感じの食後感だ。
全体として淡白ではあるが、爽やかの海の香りと甘みが心地よい。
美味しいぞ。

良い出会いであった。
これで、なんと3,000円。
こんなことならウニを2貫にすれば良かった。
僕の人生、だいたいこんなもんだ。

明日も来ます、と言って満足して帰る。
しかし、翌日は飲みすぎて、たどり着けなかった。
また、いつか来ます。


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新長田の駅近くにこんな通りがある。
TETSUJIN STREET



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そしてその先の公園には、やっぱりいたか、鉄人28号。
阪神・淡路大震災のとき、この町は家屋倒壊に加え、大規模な火災にも遭った。
復興事業で再開発をしたのだが、2009年に高さ15.6m(全長18m)のこのモニュメント像も完成したのだ。
実物大だそうである。
鉄人28号が実在していたとは、寡聞にして知らなかった。
総工費は1億3,500万円。
市の補助金と寄付や協賛金などで賄ったそうな。
ちなみに、鉄人28号の作者、横山光輝氏はこの辺の出身だとか。



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夜の街にガオー!!!!!!!
って、それじゃ酔っ払った僕のことではないか。

なお、横山氏はその後東京に住んでいたそうである。
当時の番地は28番地だったとか。
愛人が28人いたわけではない。
愛人28号。
アラブの王様か。

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寿し天




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プロフィール

chromodoris

Author:chromodoris
ダイビングと海遊び、街歩きとグルメ、自然観察と庭いじり、魚釣りと素人料理、そして映画と音楽の日々。プレ前期高齢者が日々に翻弄されながら、人生の仕舞に向けての彷徨いを綴ります。

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