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酒亭 ばんから  京都先斗町 居酒屋

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昔々、昭和39年頃、正に第1回東京オリンピックの年に「お座敷小唄」というとてつもなく変な歌が流行った。
知っている人は知っているという、松尾和子&和田弘とマヒナスターズというのが唄っていた。
その頃、 松尾和子なんてスゲー婆ァだと思っていたが、当時まだ30歳前だったという。

今自分もかなり年齢を追い越して、結構綺麗だったじゃんと思えるようにもなり、喜ばしい限りではあるが、年は取りたくないもんである。
ちなみに真昼間、台湾の街中の裏路地にあるカラオケ屋から、爺さん婆さんが台湾語で歌うこの歌が流れているのを聞いたことがある。
「再会」とかの良い曲も歌ってたよな。
で、その「お座敷小唄」の歌詞だが、
  富士の高嶺に 降る雪も
  京都先斗町に 降る雪も
  雪に変わりは ないじゃなし
  溶けて流れりゃ 皆同じ
というどうしようもなくシュールで、特に、「ないじゃなし」なんていうと有るのか無いのかサッパリ分からなく、ますます混迷が深くなるものだった。
で、歌詞にある先斗町は「せんとちょう」でなく「ぽんとちょう」と読む。
狸のような腹の出た客と厚化粧の芸鼓が化かしあうので、「ぽんたちょう」とも言う。
嘘である。
先斗町という花街を舞台にした客と芸妓とのお戯れの歌詞なのであるが、その先斗町。




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先斗町は、新旧の飲み屋がひしめき、毎夜日本人や外人さんで賑わいを見せる一大観光地となっている。
で、そこの路地を入ったところに、素晴らしい居酒屋がある。
酒亭ばんから。




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どれ、ちょいと粋な暖簾をくぐろうか。




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まずは突き出し。
魚の煮凝り、豆腐、魚のミンチの焼き物・要はハンバーグだな。
味付けが実にいい。
関東の多くで味わうメリハリの効いた塩辛さや旨味ではなく、そこはかとない。





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最初の酒は、佐賀県は天吹酒造の「天吹 純米吟醸 雄町」。
実に美しい酒だなあ。
香りといいキレといい、本当に美味い酒だ。
昔、よく浅草の「酒の大桝・本店」で買って帰って大事に飲んだもんだ。
ちなみに、九州っていうと芋焼酎と言う人が多いが、上(北)の方は良い日本酒を造っているところが多い。
中ほどは麦焼酎。
下に行って芋焼酎となる。
芋焼酎は、薩摩の田舎者が飲む酒である。
あんなもんの中にレアものとかいって、魔王だの伊佐美だのを有難がって高い金だして飲むヤツの気が知れない。
ということを、ガキの頃からブレずにしつこく言い続けて、僕は何度、多くの薩摩出身の田舎者と喧嘩したか分からない。
会津贔屓の僕としては、薩摩と長州は大嫌いなのである。
薩摩憎けりゃ焼酎まで憎い。
だいたい西郷のように、二度も自殺しようとして助かり、挙句、戦争を引き起こして自分の死場を求めるかのように将来ある若者をごまんと犬死させた、また、流刑にされたとき親切にしてくれた奄美大島の人たちを蔑んだ自分勝手な馬鹿を崇拝している、ここの出身者とは肌が合わない。
芋焼酎は、酒なのでそんなには嫌いではないが。
薩摩御出身の皆様、戯言と思って無視してくだされ。




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鱧の落とし。
新鮮さが命のこの魚、実にシャキシャキとしてほっこりとして、コクがあって美味い。
関東ではまともな鱧を食べたことがないので、京都に来ると三度三度毎食に食べているな。




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鯛の昆布〆め。
美味い魚を昆布の味で〆れば、更に美味しくなるに決まっている。
文句なしの美味さです。
僕は関東出身で、小さい頃から鯛より鮃を食べてきて、未だに鮃の独特の香りが好きだ。
鯛を食べるようになったのは、就職をしてから。
父親も鯛は焼く以外には使わなかったな。




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京の地酒を。
「神蔵 純米 無濾過生原酒」。
京都は、左京区吉田河原町の老舗造り酒屋「松井酒造株式会社」の酒である。
端麗で香良くキレのある酒だ。
いけるねえ。




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万願寺。
京野菜のししとうがらしである。
独特の甘みがホッとする美味しさなんだよね。
野菜嫌いの僕でも、酒の肴に選んでしまうのである。




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京小蕪のあんかけ。
ほっこりとする味。
出汁も上品で美味い。





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では、出羽は鶴岡の冨士酒造株式会社が贈る「栄光冨士 純米吟醸 朝顔ラベル 限定品」。
香りが高く酸が少ないという特徴を持つ、協会10号酵母を使った酒で、非常に上品でフルーティ、バランスの良い美味い酒だ。
この店、何飲んでも美味い。
素晴らしい。





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これ鰈である。
京都では「エテカレイ」、和名は「ソウハチガレイ」。
カレイって独特の臭いがある。
それを新鮮なうちに手早く捌き干すことによって、風味の良い匂いに変えるのだ。
京丹後の名産でもある。
肉が盛り上がっていて品の良い脂があって、良い香りのする実に美味い干物だ。




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へへへ。
せっかくだから、銀鱈の西京漬け。
大型の深海魚で、今や高級魚である。
鱈というよりもホッケに近い種で、脂がある。
活け専門で東京白金の御屋敷町で魚の引き売りをやっていた死んだ親父は、横浜で魚屋の店を出した当初、この魚のことはよく知らなかったらしく、お客さんに言われて仕入れてくるようになった。
店に並べてからも、こんな脂ぎった魚と言って、自分では絶対に食べなかった。
その割には、糞のような養殖のハマチはたまに食べていたが。
僕も、親父の影響でこの魚は食べなかったが、大人になってから西京漬けや煮付けを食べてみたりして、結構この魚を気に入ってた。
今でも、銀鱈の西京漬けは大好物。
大根卸しを添えてあるのは頷ける。



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京都の夏はこれなしには語れない。
琵琶湖の稚鮎の天婦羅。
美味いねえ。
上品な脂があるねえ。
香ばしい香りがいいねえ。
カラッと揚がっており、美味いものを上手く調理するとこんなに美味くなるという手本のような天婦羅だ。
酒が進むねえ。







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〆はちりめん山椒のご飯。
幸せとはこういうもんだねえ。

本当にこの店、一切の手抜きがなく、肴は美味しいし酒も美味しい。
料亭に勝るとも劣らない素晴らしい店だ。
京都の昼は「菊乃井」で、夜はここしかないと思う。
フフフ、本当はまだ隠し玉はあるが。

始めは愛想のなかった店主だが、だんだん打ち解けてきて、子供さんの話までされて盛り上がった。
京都で食べ物がおいしいのは冬ですよ、ぜひその時に又いらしてください
との言葉に、
絶対に又来ますよ
と店を出た。
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ART BISTRO ビストロ パリ9区

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パリなんて、たぶん一生行くことないな、と思っていたのだが、行ってしまった。
付き合わされたのだ。
そんな暇があったら、モルジブとか沖縄で潜りたい。
却下された。
人生、自分の思ったようにはならない。
そういえば、ウイーンも、タイプとして絶対に行くことはないなと思いながら行かされてしまったな。
で、後で思い出したが、どうせパリに行くなら、ムール貝と牡蠣をバケツ一杯食ってやると誓ったのだ。
しかし、ついぞ食べなかった。
理由は、ややかなり惚けが入っているので、来た目的を忘れて別のものを食べてしまったためである。

で、怪人の潜むオペラ座から北に向かい、サントトリニテ教会(Eglise de la Trinité)というたいそう立派な建物を通り過ぎ、クリシー通りをさらに北へ行くとこの店がある。
こう書くと、やけにパリに詳しいざんす、なんて思うだろうが、ん?思わない、そうざんす、ただのお上りさんざんす。
シェー、なんてイヤミをやっている場合ではない。

この辺りは大小の劇場が多く、舞台が跳ねるとお客さんがビストロに繰り出す。
ここは、そういう使い勝手の、大衆的な店だ。
さすがパリ、ART BISTROという。




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フランス語なんてチンプンカンプンな僕でさえ、読める。
「あゝ無情」。
これ日本題か。
アン・ルイスは出てこないが、僕が昔読んで、登場人物がやたら多くて誰が誰だかわからなくなるという悲惨な目にあった、パン泥棒のジャン・バルジャンの物語である。
なかなかARTだな。
左下の邪魔な禿げたおっさんは、謎の中国人だった。





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で、まずはワインでしょ。
パリで飲んだワインは、貧乏なのでハウスワインか、スーパーのモノプリで買った安いボルドーだったが、どれを飲んでも当たりで美味かった。
ワインの味はよくわからないのだが。
ちなみに、パリには日本でいういわゆるコンビニはない。






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で、エスカルゴを頼んだ。
初めて食べるという友人のために頼んであげた。
これが運ばれてきて初めて、ムール貝と牡蠣を食べに来たことを思い出した。
遅かった。
ソースは、バジルではなくバター、パセリ、エシャロット、ニンニクなどで作るブルギニオンバターソースだ。
香りがいい。
肝心のエスカルゴであるが、これカタツムリである。
知ってるか。
気持ち悪いな。
食感はサザエだが、カタツムリである。
気持ち悪いな。
カタツムリである。
しつこいがカタツムリである。
他に美味いもんがあるので、多分、一生二度と食べない。
ソースは美味い。
このタコ焼き器みたいなのは、エスカルゴ専用皿。




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これ、美味かった。
柔かで、ふくよかな香り。
肉も美味しい。
牛肉のワイン煮でブッフ・ブルギニョンというやつだ。
さっきもブルギニョンソースだったが、ブルゴーニュ風という意味。




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「あゝ無情」のジャン・バルジャンは、いろんな名前を使い分けていたが、『マドレーヌ』と名乗っていたこともある。
しかし、最後に出てきたのはマドレーヌならぬ林檎パイだった。
日本のものを食べつけていると、甘いな。
林檎の香は悪くない。






77 リンゴマイマイ

無題。
一応、リンゴマイマイという和名があるらしい。
やはり二度と食わない、と思う。

もりもり寿し 近江町店  金沢 近江町市場

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回転寿司というと偏見を持つあなた。
僕でした。
しかし、金沢の回転寿司はただものではないと、前回書いて入ったら、廻っていない寿司屋だった。
で、もう一軒行った。
朝飯の寿司のはしごだ。
二軒目は廻っていた。
しかし、寿司屋としての総合力はともかく、ネタそのものは前回の’’端っこ寿司’’よりもいいではないか。廻っていないネタをお好みで頼む。

如何にもな店名からご推察の通り金沢市内にチェーン店展開している寿司屋らしいのだが、どっこいなかなかだぞ。




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ノドグロ。
脂たっぷり。
僕は、魚は脂があればいいってもんじゃない、といつも書いているが、そんなことはない。
やっぱ脂のある魚も本当に美味いのう。




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天然物の寒鰤の腹側。
気絶するかと思うほど美味かった。
気絶したら喉につまるではないか。
旨味と脂の芸術だ。
寒鰤の美味さはやはり日本海に来ないとわからないな。
関東ではお目にかかれない逸品だ。





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これは香箱蟹。
当然、外子と内子。
さっきの店と同じものを食っているな。
ネタの良さは、こっちのがはるかにレベルは上。
こりゃ美味い。





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〆は天然物の鮪で鉄火巻き。
毎年冬になったら金沢の寿司を食べに来ても飛行機運賃は高くないな。
あっ、やっぱ高いか。
スシローで我慢するか。

春と秋は、沖縄で琉球料理と脂はないが新鮮でさっぱりとして旨味のあるマカジキやキハダマグロと鰹の刺身、さらには竜宮城と見間違うかな熱帯魚料理にソーキそば、夏は京都で鱧と鮎、そして鯖寿司、冬は金沢でノドグロ、寒鰤、香箱だな。
今後のそう長くはないだろう人生は、これで決まったかも。
日本は本当に良い国だ。
台湾も好きだが。
香港も嫌いではないが。

いきいき亭 寿司 金沢市 近江市場

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回転寿司と言うと偏見をお持ちのあなた。
それは僕です。
まあ、ちゃんとした寿司屋と比べて、ネタの仕事の具合とか、シャリの塩梅とか、寿司そのものの姿形とか握り加減とか、言い出したらキリはない。
しかし、ネタの良さと言ったら、金沢の回転寿司は凄いとしか言いようがない。
値段も大したことはないので、その気になれば毎日でも食べられる。
また、寿司なら飽きずに毎日食べられる。
ということで、朝から、金沢は、近江町市場で寿司を食べた。
この乱雑な雰囲気の店である。
いきいき亭という。




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入ったら、回転ずしではなく、普通の握り寿司屋であった。
では、朝定食にせずにお好みにした。
最初は、上から鮪トロの炙りと鰤。
美味いが、鰤は端っこじゃないところが良かったな。
これは、サクを刺身にすると最後に残った部分が厚くなるので、その身を切り開き平たくしたもの。
開いたため、蝶番の部分でつながっているが、見栄えが良くない。
ちょっと不満。




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メギスと平目。
メギスは、キスに似ているが深海性の別種の魚で、関東ではあまり見かけない。
新鮮なものは脂もあって美味しいとのこと。
普通。
しかも、これも尻尾の方だな。
平目は好きなので頼んでみた。




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ノドグロとタラの白子。
ノドグロは関東ではアカムツと呼ばれる深海性の魚。
近年高級魚として人気がある。
赤い美しい魚体に白身の魚だが、脂の乗りが半端ではない。
これをバーナーで炙ると、更なる脂と風味が浮き出てくる。
僕が初めてアカムツという魚を知ったのは、もう30年以上前に西伊豆の土肥で、親しくなった漁師さんに「何だか、わかっか?」と言われて食べた時だ。
初めて食べたのにわかるわけがない。
クロムツよりも遥かに脂が乗っていて、美味しかった記憶だけが残っている。
駿河湾は、深いのでこういう魚が棲息しているのだ。
結構感動もんだった。
白子は大好物な痛風メニューだ。
しかし、やめられない、止まらない。
このマッタリとしたコクはたまらん。




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毛ガニと香箱蟹。
軍艦になっている香箱蟹は、雌のズワイガニのことだ。
茶色の粒々は外子(そとこ)と呼ばれる腹についている卵。
オレンジ色の内子(うちこ)は甲羅の中にある卵巣だ。
金沢の冬はこの蟹なくして迎えられない。
今回、ひたすら、鰤とこれを食っていたな。
これらに、あと身と味噌が付いている。
これを一気に食べると様々な旨味が口の中に広がって、この世の天国となるが、あの世では地獄に行くと推察される。

最初は端っこだの尻尾だのと、不機嫌にもなったが、まあ美味しかった。
鰤に白子に香箱蟹。
冬の金沢、日本は素晴らしいなあ。

いづう 祇園 鯖姿寿司・鱧姿寿司

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いづう
変な名前だが、そういう店の名前なのである。
1781年創業の老舗で、初代が「いづみや卯兵衛」というそうな。
略したか。
伊豆の宇佐美のことではない。
創業の年がどんな年でどんなことがあったのかさっぱり判らないが、この年に生きていた人は今この世には誰もいないほど、伝説的な店でもある。
京都祇園にある、言わずと知れた鯖姿寿司の名店である。




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祇園祭の最中、ちょいと足を延ばしてこの店に来た。
シックな店内である。
酒を飲みながら、鯖姿寿司と鱧姿寿司を待つ。
元々は、祇園のお座敷に寿司を運んでいたのが、1970年頃に店でも食べられるようにしたらしい。




32P7170068 2430円

で、来ましたよ。
鯖姿寿司。
昆布が巻いてあるが、食べるときには、必ず「あ~れ~。ご無体な」「いいではないか~」と言いながら外すのがしきたりである。
嘘である。
この昆布が鯖もご飯も更に美味しくする。
北海道産の真昆布である。
6ケで2,430円。
値のこと言うなよ、無粋な。




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では、いただきます。
見よ、この鯖の輝き。
この時期、脂いっぱいというわけではないが、魚がものすごく品も活きも良いものを使っている。
食べる。
こりゃ、美味いや。
元々、鯖自体は旨味の宝庫のような魚だし、それに昆布の旨味と香り。
さらに、滋賀県産の江洲米は固くなく、ほっこりとした感じである。
いいねえ。
お値打ちです。




54P7170070 7452円

次は鱧。
夏季限定で、やはり京の夏、祇園祭りと言えば旬の鱧。
「鱧祭」とも呼ばれているくらいだ。
これは産卵前で、脂の乗りがいいという理由もあるが、昔は魚の保冷技術が発達していなくて、夏に日本海から山を越え、京都まで活きの良い魚を運ぶのは相当困難だったらしい。
で、夏に鮮度を保てる魚は?となった時に、蛇のごとく生命力の強い活きの鱧が重宝されたらしい。
受け売りである。
当然、鱧は秋から冬にかけても脂が乗ってくるが、粋な京都のちゃんとしたお店で鱧は出てこない。
夏の魚なのである。

ただ、魚と言っても、脂があればいいってもんじゃない。
河豚に脂があるかー、馬鹿者め。
初鰹の爽やかな旨味に脂があるかー、馬鹿者め。
魚は脂が乗れば旬、脂が乗ってて美味しいですねー、なんて、魚=脂がすべてじゃない。
クソ食べログ投稿者の、ああいうコメント読むとムカつくんだよね。
たまに参考にするけど。
ちなみに、トロは大好物だが。
成分的には、僕の腹と大差はない。





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さて、お味は。
うーん、タレで焼き上げた鱧は美味いねー。
タレは辛からず甘からずで、淡白な鱧の旨味を上手に引き出している。
穴子も鰻も大好物だけど、個性の強いクセのあるこの子たちに比べると、遠慮深い奥ゆかしさを感じさせる味だ。
そしてほっこりとしている。
また、鱧は骨が多いが、骨切りをすれば歯や舌に当たらない。
3.3cmの間に24回もの包丁を入れるという。
恐るべし、京料理の技。

ちなみに、鱧姿寿司は、6ケで、何と7,452円である。
一つ、1.200円を超える。
これを高いとみるか安いとみるかはあなた次第。
年に一ぺんは食っても罰は当たらないし、食べたいな。
値のこと言うなよ、無粋な。
でも、高いな。





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トイレに向かう道中で。
鉢にオシッコしてはいけない。



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冬なので、暑い夏の話題。
また、来年も行きたい。
鱧食いたい。

ゑびす 金沢 おでん

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金沢おでんって、ご当地グルメで有名らしい。
なんでも、夏でもおでんを食わせるとか。
金沢でなくても僕は夏でも食べている。
夏でも、ホットコーヒー飲むだろう。
夏におでん食って何が悪い、
と怒ってはいけない。
年寄りは被害妄想が激しいからなあ。
で、金沢でおでん屋に入った。
金沢おでんって、明確な定義はないらしいが、汁が塩ベースであるとか、カニや車麩とか地元の素材を使うところに特徴があるらしい。
で、夜の街を彷徨い歩いて見つけた店だ。




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すでに、飲んで食ってきているので、あまり食えない。
で、それでも食うのかという言葉が耳に痛うございますが、まずはカウンターのおばんざいの中から、ガスエビの煮たのを。
ガスエビとは、この辺で獲れるトゲクロザコエビ(こんなエビ知らないが。)という和名のエビのことだと読んだ。
どうも、黒っぼくて見栄え悪く、鮮度も落ちるのが早いとかで、カスのエビ が訛ってガスエビと呼ばれているとの説がある。
しかし、食べたら甘くて美味いらしい。
でも、何で「ザコ」とか付けるのさー、ってお姉言葉になってしまった。
何でも、昨日までは刺身で出していたようで、それを頂く。
普通である。




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大好物の身欠きニシンの煮たの。
美味いんだよなー。
甘く煮るのがよろしで、注文通りの味でした。
しかし、腹はいっぱいである。




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手取川なんてチビチビと飲りながら。
本醸造であるが、米の味が割と出てくる酒だ。
イマイチ好みではないが、甘ったるい酒よりはよろし。
石川県の酒だ。
本当に手取川という川もある。
相撲取りがいたかどうかは寡聞にして知らない。
最近相撲見る気しないんだよなー。
特に、相撲協会の執行部の連中の顔見ると、胸糞悪くて手取川が進んでしまいそうだ。



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で、おでん。
注文したのは。大根と爆弾。
爆弾ってぇのは物騒だが、茹で玉子が入ったさつま揚のこと。
丸のままだと、ただの丸いさつま揚げか何だかわからないし、食べにくいので、大抵半分に切ってある(んだと思う)。
腹がきついなんて言いながら爆弾はないよね。
丸いから爆弾というのか、中に「かやく」が入っているからなのか、よく分らんが、さつま揚げも茹で卵も大好きなので、二度美味しいという代物だ。

地元の方々と談笑したり蘊蓄語ったりと、それなのに旅先の飲み屋を楽しんだ。





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実はこの店に来る前にこんな店にいた。
金沢は南町にある割烹「島路」。




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で、食べたのは、車麩とつぶ貝のおでん。
また、おでんかとお嘆きのあなた。
正しい。
あまり、おでんのハシゴはしないわな。
車麩っていうのは、小麦からとったグルテンを長い棒にぐるぐると巻いて焼いたもの。
棒を抜くとその部分が穴になって車輪のように見えるので、車麩か。
つぶ貝は刺身でもいける生とのこと。





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自家製つみれ。
魚の味がする。
当たり前か。

おでん三昧の一夜だった。
地元の人しかいない店で、調子に乗って盛り上がってしもた。


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太湖海鮮城 香港・佐敦 海鮮料理

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日本のみなさーん、お元気ですか。
明けましておめでとうございます。
香港で迎えるお正月、温かくでいいですよーって、横浜でこの原稿を書いています。
今年もよろしくお願いいたします。




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香港に行った。
ついでに、澳門にも寄った。
カジノで「大小」という出目を予想するゲームをやった。
例えば、3つのサイコロの出目の和が、11~17と思ったら「大」、4~10と思ったら「小」に賭ける。
確率は低いが、それ以外の数字が出たら胴元が取るゲームである。
「大小」という名のゲームだが、「大」か「小」以外にも、「偶数・奇数」とか「合計数」とか色々と役はあるが、面倒なので大か小で勝負した。
勝った。
しまった、こんなところで人生の運を使ってしまった。
で、厄落とし兼ねて泡銭はさっさと使うに限るので、今宵は「出前一丁」の「香港ラーメン」ではなく、豪華海鮮料理屋で飯を食うことにした。

ずいぶん昔にミシュラン取ったという噂のこの店である。
つまり、今はどうかは分らない。




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写真にはないが、高価な青島ビールを飲んだ。
そのつまみ。
茹でたピーナッツ。

香港の 青島片手に 南京豆。




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乾燥した鮑でも入ってるのかと感動していたが、手触りはウエットお手拭きだった。




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白灼海生蝦。
茹で蝦のことである。
僕は、香港ではこればかり食べている。
蝦好きの痛風持ちである。
矢でも鉄砲でも持って来いってんだって、開き直ってはいけない。
生姜とか葱とかの香草というか香りのもんが添えてあるんだな。



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蝦は頭が美味い。
味噌が入っているからだ。
僕は痛風だ。
何が悪い。
で、脚は残しておいた方が食感がいい。
で、こんなんで食べる。
し、し、しまった、眼と眼の下の角みたいなのを獲るのを忘れた。
口の中刺した。
タレが傷にしみるが、スパイシーなタレと海老の甘みがバッチリ絡み、美味い。
生きたものを茹でたと思われ、まったく嫌な臭みがない。
いくらでも食べられるぞ。
僕は痛風だった。




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蟹粉小龍包。
ただの蟹肉小籠包ではない。
蟹味噌の小龍包なのだ。 
蟹味噌とコクのあるスープ。
この世の天国。
あの世では地獄かもしれないが。
美味い。




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蚧肉のあんかけ。
多分、料理名はこんな字。⇒蚧肉鷥鴦蔬
というか独特のホワイトソースのようなもので煮込んだようなスープ風。
蟹と蚧だとどちらもカニなのだが、違いが良くわからない。
メニューには、こっちの蚧を使っていた。
絶妙な火加減で、風味がすごく良い。




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白火●(火と局)芝麻雞という。
鶏の揚げ物、胡麻風味か。
脂っこくなくさっぱりした味。
歯ごたえのある鶏肉は、日本のブロイラーのような柔らかさはない。
その分、噛めば鶏の濃い味が伝わってくる。
地鶏のような感じだ。
海鮮屋で鶏を頼むなよなー。
って、美味いじゃん。





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海鮮炒飯。
エビとかカニが入っている。
ご飯はこの通りハラハラ。
長米ならではかな。
いやー、美味いね。
旨味が絡み合っている。
炒飯って、変に米に旨味を求めるよりも、こういうサラッとした米にキチンと味をつけてパラっとさせた方が美味しいな。





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せっかく博打で勝ったのだから、もっと豪遊したかったが、実はこの店勝つ前に予約してあったのだ。
良いものを、と思ったが、貧乏性なのとそんなに食えないのでこんなもんに終わってしまった。
4人で、18,000円くらい。
全然豪遊ではないではないか。

香港の足場。
竹組みだ。
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腹ごなしに二駅ほど歩いて帰ったが、外で食うのもいいもんだねー。
満腹でもう食えないのが残念。


Alter Bach-Hengl ワインバー・ホイリゲ Wien ・ Grinzing

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10月にオーストリアのウイーンに行った。
力説するが、もちろん、仕事である。
しかし、夜は暇である。
オーストリアには、残念ながらコアラはいないので、ホイリゲに酒を飲みに行くことにした。





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ホイリゲとは、元来「今年の」という意味があるらしく、オーストリアの新酒のワインのことを指すようで、転じて葡萄栽培農家が自家製のワインを飲ませてくれる酒場のこと、又は1年未満のワインの新酒のことだ。
で、「毎日がクリスマス」的な、観光客受けしそうなこの店に。
名前は読めない。




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最初にこんなのが出てきた。
スープか。
中に入っているのは麩のようなもの。
どうもフリターテンスッぺ(Frittatensuppe)という短冊に切ったクレープ地のコンソメスープのようだ。
生地のコクとさっぱりとしたスープのコラボがいいねえ



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パンだ。
コアラがいないので、パンダか、とかいうおやじギャグを言ってる暇はない。
多分、ライ麦パン(ロッゲンミッシュブロート)だと思う。
あんまり口に合わないかな。





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はい!
これが飲みたくてやって来ました。
これ、STURM(シュトゥルム)という。
ワインは、ブドウを潰し発酵させて作るが、シュトゥルムとは発酵が始まったばかりの状態の飲み物だ。
ちょうど、ブドウジュースの香と爽やかな甘みが残り、しかも程よくアルコールも効いている。
まあ、ビール並みの度数の濁り酒というところか。
これ、フルーティで、めちゃ美味いんだよね。
街中でも、こればっか飲んでいた。
あっ、仕事だった。
まあ、ビール並みだからいいではないか。
オーストリアのブドウは8月中旬から9月初旬くらいに収穫されるので、ちょうどよい時期に来たわけだ。
日頃の行いだな。





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店の中はこんなサービスがある。
と言っても、ちゃんとチップは払うのだが、
「シュランメル音楽」と言うらしく、19世紀半ば頃、ウィーンのシュランメル兄弟が料理店や酒場で民族音楽を演奏していて評判を博したのが始まりで、ホイリゲでの楽しみの一つらしい。
こんなに楽しい催しがあることを、知らんめるだった。
この店いろんな国の人が飲みに来ていたが、それぞれのお国の民謡を席ごとに演奏してくれていた。
オーストリアにいて、ドイツやイタリアの民謡を楽しむとともに、「さくら さくら」も奏ってくれたぞ。
ドイツ人の爺さん婆さんの集団は、ドイツ語で酔っぱらって歌っていて楽しそうだったな。
南部牛追い歌とか安来節とか奏ってくれないだろうか。





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食い物だ。
腹減った。
煮豚とタコの出来損ないのようなソーセージ。
煮豚はシンプルで、僕が作るのと同じ味だった。
ソーセージはさすが本場、タコの出来損ないを割り引いても、十分美味しい。





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やっぱり、ドイツ文化圏。
ザワークラウト。
山盛りで来た。
あんまり酸っぱくなくていくらでも食える。





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やっぱり、ドイツ文化圏。
茹でたジャガイモ。
山盛りで来た。
腹がきつい。
が、シュトゥルムと合うんだよね。
日本酒は何でも合うが、これウイスキーや紹興酒には合わないぞ。





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綺麗に盛るとこんな感じ。
僕のセンスが光る。





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しかし、こっちの方って、必ず甘いもんが付くんだよな。
いらないから安くしてほいが、これも文化と諦めて食う。
シナモン味のリンゴのパイ包み。
美味いけど。





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ローマ法王やらクリントンやらアラブの王様やらいらしてるな。





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シュテファン大聖堂。


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シュテファン大聖堂の内部。


1414旧市役所

旧ウイーン市役所。


1515ヴィオティーヴ教会

ヴィオティーヴ教会。


1616オペラ座

怪人のいないオペラ座。
画像は、ちょっとやばい雰囲気だが。



1717ハイリゲンクロイツ修道院

ハイリゲンクロイツ修道院。


1818ハイリゲンクロイツ

ハイリゲンクロイツ修道院のステンドグラス。


1919スワロフスキー

スワロフスキー本店。
別にここでお土産を買ったわけではない。



2020ウイーンプラーター公園 観覧車 ウイーン縮小ファイルPA050557

プラーター公園の観覧車。
ぜひ、「第三の男」を観てね。
1897年に建設されたそうで、大丈夫かいな。



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乗っちまった。
ウイーンの中心部が綺麗。



2222ザッハトルテ

ザッハホテルのショップ。
チョコレート菓子というのだろうか?
ザッハトルテを売っていた。



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ザッハトルテ。



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メチャクチャ甘いので砂糖抜きの生クリームを添えるのが良いが、ホイップするのが面倒だったので。
確かに死ぬほど甘い。
僕も良く仕事の見積もりでそう言われてる。

菊乃井本店 京都東山 懐石料理

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京都と言えば、人それぞれ思い浮かべるものは違うだろう。
寺社仏閣、紅葉、舞妓はん、鴨川、修学旅行、薩長新選組、中国人(どこにでもいるか)、夏暑くて冬寒い(家もだ)、心霊スポット多し、などなど出るわ出るわ。
僕なんぞは、食いしん坊なので、懐石、鱧、鮎、ちりめんじゃこ、おばんざい、漬物、京野菜などの食い物しか浮かばない。
ということで、八坂神社の脇を抜けて、料亭「菊乃井」に向かった。




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「菊乃井」と言えば、大正元年創業の老舗料亭だ。
料亭と言えば、敷居が高いような気もするが、ちょっとした人生の節目の記念日などに、ちょいとお洒落をして、家族や彼女と会食なんていいもんだ。
京都には、たまにはいいかと、気軽に来られる美味しい料亭が多く羨ましい。
ここは、ミシュランなんちゃら星とかのお店で、タイヤ屋さんが評価しているくらいなんで大したことはないと思うが、そんなことはなく、昼なら最低ランクの一万円でも素晴らしい懐石コースが食べられるのだ。
では、さっそく堂々とした玄関から、気後れすることなく堂々と入る。
仲居さんの「おこしやすぅ、ようこそぉ」という柔らかい京都弁がたまらんなー。
ちなみに、「おいでやす」は一見の客に対して言うもので、僕のようなお馴染みさんには「おこしやす」なのである。
というか、予約客だからだ。それも3か月も前にだ。




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仲居さんの案内で、こういった感じの、庭の見える個室が続く廊下を案内されて進む。




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通された部屋はこんな感じ。
庭がきれいだ。
この部屋だけでも、十分満足だ。
さて、帰るか、って帰ってはいけない。
まだ、飯食ってない。酒飲んでない。




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まずは、ようこそ、とお茶が出る。
ちょっと、一息だ。
いきなり、「とりあえず、ビール!」なんてセッカチなことを言ってはいけない。
ここで、仲居さんに心付けを渡す。
心付けをしたからといってサービスが変わるわけじゃないし、サービス料は別に取られるし、いらないんじゃないのってな無粋はなし。お互い気持ちよければいいじゃないっすか。





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さて、時は7月、本日のお献立。
高々五万円のコースである。(税・サービス料別)
嘘である。
こんだけ出て、一万円かー。
こりゃいい。
しかも、今回の目的である、鱧、鮎、そして鯛にぐじ(甘鯛)。
やったね。





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おーっ、八寸である。
普段僕らが普通に食べている八寸は、季節感のある食材が普通の皿に盛ってあるものだが、これは由緒正しい方の八寸。
一辺が八寸(約24㎝)の杉の木で作られたお盆に、酒のつまみとなる山海の幸が盛りつけられている。
嬉しいねえ。
そして、中には金杯に注がれたお酒と、木の盆に盛られた料理が。
美しい。




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上から下がって左側へ。
利休麩と青瓜の雷干しの胡麻味噌和え。
利休麩とは、生麩を醤油で煮てから揚げたもの。
これで、味に一本芯が通る。
雷干しは、DNAみたいにクルンクルンと切った瓜を塩漬けして干したもの。
一つ一つに味のついた素材が奏でるハーモニーである。
手がかかっている。
鱧寿司。
大好物。
タレは案外しっかりしているが、肉厚でコクのある鱧は、これに負けていない。
とこぶし。
お見事。
とこぶしファンの僕も唸る。
甘くなく辛くもなく、なんていいお味。
ぐじ水玉胡瓜。
水玉胡瓜とは、芯を残して桂剥きした胡瓜をねじり広げたもの。
そこに蒸したぐじをロールした。
包丁技一つをとっても、嬉しくなる。
サフラン生姜は彩。
川海老は、甘く煮たもの。
でも、甘くないという手加減。



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では、と言うことで、お酒を。
進むなあ。
酒は、伏見の澤屋まつもと。
すっきりはしているが、味わいの深いお酒だ。
食中酒としてはうってつけで、決してつまみの邪魔はしない。




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この松葉は何を意味するのか。
そこの君、変なことを想像してはいけない。
お酒が垂れても、お猪口の底が浸からないように敷いてあるのである。
こういう配慮はさすが。




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向付。
膳の向こう側につける料理なので向付というが、二番目に出す料理のことでもある。
刺身を用いることが多い。
で、明石鯛と梅肉和えでと鱧の落とし。
鯛はこの時期脂が乗り、鱧はコクがあって甘い。
美味しいね。
良いものはいいし、旬のものはさらにいい。





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僕の造る刺身とは雲泥の差で、美味しいだけではなく、美しい。
日本料理の奥深さだねえ。



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緑色の饅頭に隠元が乗っている餡掛け。
なんじゃこれは。




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冬瓜饅頭で餡子は海老と真薯。
葛餡に木の芽を散らした逸品だ。
餡の出汁はとにかく素晴らしい。
丁寧な仕事を感じさせる澄んだ味の鰹と昆布出汁が効いて、絶妙の味わいだ。




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おっ、こりゃなんじゃ。





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お口直しのトウモロコシのシャーベット。
トウモロコシの風味と香りの、甘さを抑えたシャーベット。
驚きの組み合わせだ。
いやー、参った。
こりゃ美味しい。





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鮎である。
僕の大好物。
塩焼きを蓼酢でいただく。






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蓼食う虫も好き好き、ではなく、こりゃ好きにならずにはいられない。
プレスリーもびっくり。
琵琶湖産天然の小鮎である。
確かに、小さいくせに顔が精悍だ。
これ。子供の鮎ではない。
琵琶湖の鮎は、成魚でも10センチを超えることはない。
で、小鮎。子鮎ではない。
琵琶湖にだけ生息する鮎とのことである。
プランクトンだけを食べるという餌に因るところが大きいらしく、これを他の河川に放流したり養殖されたりすると大きく成長する。
しかし、身の締まりがある一方で、脂の乗りは素晴らしく、本当に美味い。
香ばしい脂でホッペが落ちるほどである。
浅学にして琵琶湖の天然小鮎は初めて食べたが、絶品だ。




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海胆豆腐。
和布を使った餡である。





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上に乗ったジュレも爽やか。
幾重にも違った味の波が寄せては返すような感触だ。
うーん、手が込んでるな。





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ちょっと一休み。
庭の様子。
こんな庭を眺めながら、美味いもんを食べて美味い酒を堪能する。
いいねえ。





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おっ、スィーツか。
しかし、よく見ると、白い餡の上に乗っているのは、和辛子ではないか。







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中身は豚の角煮。
臭みが全くない。
豚肉を、箸でほぐれるまで柔らかく味わい深く煮込んである。
餡はジャガイモ。
マッシュポテト味わい。
青ずいきが添えてある。
これも、ドイツとかオーストリアで食べるような素材を、見事に和に昇華した逸品だ。




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では、〆のごはん。
ご飯とお椀と香物である。
香物は胡瓜と茄子。





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鱧の炊き込みご飯に木の芽を添えたもの。
鱧のコクと木の芽のさっぱり感、ご飯の美味しさ、素晴らしいハーモニーを奏でる。
ガツガツ食えるが、お替りは我慢した。





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このお椀は、新牛蒡のすり流し。
実は僕は品と育ちが良いので、土臭い牛蒡は好きではない。
また、牛蒡を食べるとどうもただでさえ弱い腸がグルグルして嫌なのだ。
しかし。
これって、牛蒡などに火を通し、ミキサーで撹拌したものに、出汁を加えて鍋にかけたものだと思うが、あっさりしていて、まったく土臭くなく良い風味。
いやー美味い。
何杯でも行けるね。





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水物。
葛切りである。
これまた黒蜜のシャーベットが爽やかな涼味を演出してくれて美味。
美味しい。



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本当の締めにお抹茶。
抹茶の水羊羹と白いのは蓮根か?
実に面白い組み合わせの食感。
始め枝豆かと思ったんだが、このミミックの素晴らしさ。
眼でも楽しめるのを実感しました。
恐るべし、日本料理。






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とにかく、いつも自分が食べているものと一段も二段も違う食べ物だった。
本当に美味しいものをいただいた後の満足感。
食べて見て楽しんで一万円という、この金額なら、年に何度も来たいな。
と思ったが、税・サービス料を入れて、澤屋まつもとを次々とお替りすると二万円近くにはなる。
しかし、料理・部屋・庭・雰囲気、すべて合わせて二万円以上の価値は間違いなくある。
誇るべし、日本料理。
本当に素晴らしい。

海景海鮮酒家 香港 鯉魚門

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香港の九龍から北回りで東に30分ほど行った鯉魚門という地区に行った。
漁港のすぐ横にある海鮮街である。
今晩は、ここで海の幸を食べるのだ。
こいぎょもん?ではなく、Lei Yue Munと発音するらしい。
何と発音するかわからないが。
これがその門である。



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この門をくぐりしばらく行くと、漁港の風情が。
昔は、この辺も船上生活をしていたとのこと。
雰囲気あるなあ。
でも、向こう側に見えるのは、香港島の住宅街だ。
また、ここ鯉魚門もこの一角を除いては、周りに高層住宅が立ち並んでいる。



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おー、コイキングの滝登りか。
ホングコング対ゴジラならぬ、ホングコングのコイキングである。
ポケモンゴーをやっている暇はない。
いかにも、この色、プラチナっぽく、お目出たい。



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ここ、「海傍道」というアーケード通りの入り口。
このアーケードの中に、新鮮な魚介類の入った生簀のある鮮魚店と海鮮料理店が並ぶ。
香港語が喋れれば、鮮魚店で好みの魚介を購入し、そこが経営しているか提携している料理店で焼けとか蒸せとかタタキにしろとか言って調理してもらい、食べるのである。
蝦蛄とかマテガイとかハタとか好きなもんが食べられて面白いが、勝手がわからずボラれても何なので、今回は食事ツアーに参加。





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アーケードに所狭しと並ぶ生簀というか水槽。




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金魚かと思ったら、海老だった。
海老すくいなんてのもできそうだ。






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水族館大好き人間の僕としては、大感激。
水槽を見て歩くだけで楽しくて楽しくて。
水槽に見入っている間に、どんどんツアーの列から遅れること、5分。
ちゃんとついて来ないとダメあるよ、と陳さんに叱られた。
誰だ、陳さんて。
ガイドさんだった。




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アーケードをずっと行くと、バスケットコートにぶち当たった。
ここ、小学校の第二グランドだそうである。
ちゃんと金網のネットが張ってある。
しかし、自由に往来可能。
何と、大らかな。




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で、高い金網のネットを抜けるとそこは海鮮料理屋だった。
「海景海鮮酒家」
直訳すると「海の景色の海の幸の料亭」か。
なんて読むんだ???
これだと。香港のグルメサイトだな。
コイキング・シーフード・レストランではない。
しつかいか。




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では、まず海老から。
塩茹でした海老。
何海老かわからないが、甲殻類大好きの僕としては全部食える。




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赤唐辛子の醤油ダレで。
新鮮で身がシャキシャキしていて甘い。
間違いなく生きたやつを茹でたんだろうと思いたい。
こりゃビールが進むわい。





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これは何?
天かす?って思わず聞いてしまった。
ではなく、牡蠣だと。
しょぼいな。
食ってみたら、美味い。
身は瘦せているが新鮮だった。




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青菜を茹でたんだか炒めたやつ。
葉っぱには愛がないので、ほとんど食べていない。
ウサギや鶏ではないので基本的には食べないことにしているのだ。





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これ烏賊がクルンクルンしている。
実に活きが良いぞ。
セロリとの炒め物。
柔らかいが歯ごたえのある烏賊だ。
どういう意味かというと、サクッと入ってシャキッと受け止める食感。
日本の烏賊のが美味いが美味しい。





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出ました。
トコブシ?
アワビの小さいの?
けっこう肉厚。
これを広東風というか、醤油、オイスターソース、紹興酒、油(ピーナッツ油?)のタレ?でいただく。
普通においしい。





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はい。
香港名物、ロブスターのエッグタルト。
そんな料理はない。
ロブスターをこのへんてこりんなソースで閉じ込めてオーブンで焼いたのか。






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ドーン。
鋏。
このソース、初めて食べた味だ。
なんか、ちょっと甘くてコーンスープのような味で、もったい。
全然洗練されていないが、食べつけると癖になりそう。
付き合っているうちに情が移ってちょっと不細工な女の子が可愛く見えてくるような味か。
どんな味だ???
我が身を顧みずにそういうことを言ってはいけない。
ロブスターの身は、もうシャキシャキで甘くて、ソースも甘いが美味しかった。





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広東料理で有名な清蒸鮮魚(チェンチェンシンユウ)。
魚種としては、ハタが有名だが、白身の魚を蒸して(清蒸)、ネギやシャンツァイなどの香菜を乗せピーナッツオイルをかける。
さらに、醤油、オイスターソース、紹興酒などのスープをかける。
横浜の中華街などでもあるが、大抵「時価」と書いてあり、昔々接待で食べた以外、この料理は口にしたことはない。
なんかこれ、鯉みたいだな。
しかし、頭が丸くないな。
海の近くで池の魚が出てくるとは思えないので、違うとは思うが。
コイキング・レストランだからな。
食べたら、スゲー美味い。





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〆は炒飯だ。
今回は、炒飯は美味いのを食べているのであまり感動はなかった。
贅沢なことを言ってはいけない。
普通に十分に美味しかった。





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これが、さっきの魚の歯。
な、な、なんじゃ、こりゃ。
当然、全然鯉ではない。
やはり、コイキング。
って、違うな。
間違いなく海の魚だと思うが。
多分永遠の謎として墓場まで持っていきそうな魚種だが、白身で実に美味しい。
けっこう感動した。





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この白いスープ、メチャ旨🐎
魚のスープだというが、全然生臭くない。
柔らかな味で美味しい。





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デザート。
スイカは美味しかったが、メロンは甘くなかった。





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帰り際に見つけたポスト。
緑なんだな。




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帰りに果物屋さんがあった。
猫山?
ドリアンは香港では猫といい、山になっているという意味である。
嘘である。
マレーシア産のドリアンで「猫山王(マオシャンワン)」という品種。
蜜のような濃厚な味で美味しいらしい。
しかし、臭うだろうことは想像できるので、買う勇気はなかった。
後で聞いたら、かなり高いらしい。

點餃 點心餃子専門店 香港 油麻地 

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香港で深夜に腹が減った。
異国で腹が減るのはえらく寂しいもんだ。
だからデブなんだ、とか言わないでね。
食わなきゃデブにならないんだから、食わねえよ。
という訳には行かない。
他の欲はさておき、食欲だけは止められない。
で、深夜の香港の街を彷徨った。
時間は、25時30分くらい。
街には、山ほど人が溢れている。
この国の人たちは明日ちゃんと仕事をするのだろうか。

さて、麺類やご飯類は腹に重いし、がっちり料理を食うというのも気が引ける。
で、たまたまポツンとあった点心の店にフラリ入った。
點餃という。
明解だな。
點心餃子専門店を略しただけではないか。
チェーン店っぽいな。
てんきょう???
てんこう???
イルージョンだな。




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一応、英語で、ビールはあるか?
と聞いた。
ビール プリーズ と言っただけだ。
対応した、香港では希少種の笑顔のおばちゃんが、店の反対側を指さした。
セブンイレブンがあった。
買って来いということか。
で、コンビニで、チンタオビールを買って栓を抜いてもらい(コンビニのカウンターにちゃんと栓抜きが常備してあったのだ。)、店に持ち込んだ。
おばちゃんが、サッとコップを出してくれた。
ここは、どこ?
香港とは思えない気遣いに、感動で一人旅先で涙した。
ちなみにコーラなどのソフトドリンクは、この店にもある。
どこでもそうだが、香港では街の食堂でビールとか酒を飲んでいる人はほとんど見かけなかった。
僕くらいか。
そもそも置いてある店が少ない。
人のことはあまり言えないが隣に座ったデブもそうだが、ゼロでないコカコーラを飲んでいる人が多かったな。

頼んだのは、腸粉(チョンファン)だ。
米の粉を布のようにして巻き、蒸した食べ物、といったところのものである。
巻いた状態が、腸に似ていることから腸粉。
ライスロールだな。
ライスロールそのものは、特に味がないに等しいので、オイスターソース味の甘塩っパイタレで食べる。
けっこう、このタレ、店ごとに特徴があって楽しいんだよね、
これは、陳皮牛肉腸。
Beef Rice Rolls With Chhenpi。
蜜柑の味はしなかったな。
牛肉もよく分からなかった。
しかし、ビールのつまみにも、小腹の足しにもいい。





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定番、海老蒸し餃子。
店のメニューではこうだ。⇒點餃蝦餃皇 2粒 Shrimp Dumplings 2pcs
海老プリップリ。
普通であるが、決して不味くはない。

この店、グーグルマップで検索しても出てこない。
ネットで探したが、ヒットは二つ。

一つはこれ。
おー、ここからデリバリー頼めるんだな。


もう一つの、香港旅行記みたいなサイトではこんな記事が。
酷評ですな。


僕的にはマアマア美味しかった。
腹減ってたし。

「泰華過橋米線」 香港 油麻地

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生まれて初めて香港に行った。
ホンコンです。
いや、本当です。
九龍から見た香港島。
さすが、100万ドルの夜景。
古いか。
ありがたや、ありがたや、10年長生きするな。
確かに、これにくらべりゃ熱海は10万ドルくらいかもしれない。



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これは、香港島のピークトラムという登山電車に乗っていくビクトリアピークから見た九龍方面の100万ドルの夜景。
〆て、200万ドル儲かったな。
で、夜景はさておき、目的は、美味い飯を食いに来たのであった。




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で、香港とは夜更かしの街で、25時26時過ぎの夜中まで平気で女が一人で歩いている。
子供も親と一緒に歩いている。
まず、狭い土地と狭い住宅(高層ではあるが)に人がゴチャマンとひしめき合い、行き場のない人々は夜の街に溢れるのか。
また、狭いので職&食住近接。
食で言うと、外食文化なので、家の近くに飲食店がたくさんあり、しかも遅くまでやっているという夜遊び大好きな僕にとっては天国のような街だ。
で、旅に出るといつもの深夜歩きで見つけた店がこれ。
地下鉄MTR油麻地駅のすぐ近く。
「泰華過橋米線」という、MTRの路線のような名前の店だ。
「過橋米線」とは食い物の名前である。
日本の寿司屋で言えば、「かっぱ寿司」の「寿司」の部分だ。
だから、店の名前である「かっぱ」の部分が「泰華」なのだ。
かっぱ寿司は寿司屋ではないという意見があるのはご尤も。



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これが、豚肉を香味で揚げたものが乗っている「過橋米線」。
塩味のさっぱりとした、しかし、ジンワリと染みこむ旨みのスープ。
青菜、もやし、油揚げ?のトッピング。
こりゃ美味い。
通常「過橋米線」はスープが冷めないように、油の膜がかかっているそうだが、これはそうではない。
香港流広東風味付けなのか。
夜中なので、〆として胃に優しく美味しい。
豚もシャキシャキとして美味い。
口の中2箇所ほど火傷したが。
何だ、夜中に揚げ物なんて全然胃に優しくないではないか。




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麺はこれ。
丸い中太麺である。
材料は、もちろんお米。
あまりコシはないが、食感はシュルシュルといった感じで悪くない。
生麺を使用しているとのこと。





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尖沙咀鐘樓。
香港島の夜景が綺麗に観られる九龍のふ頭に建っている。

いずれ紹介するが、香港で僕が行った店に共通するのは、全然脂っこくないこと。
また、味付けもくどくなく素材の持ち味や天然の旨みで食わせることだった。
横浜中華街の広東料理とは似て非なるモンだったな。
中華街では宴会料理ばかりで、高い店で高いもん食べてないからかなあ。

劉山東 牛肉麺 台北

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一昨年のことだが、台湾へ、世界野球プレミア12を見に行った。
過去しか顧みていない、最近の自分が悲しくなる。
巨人の坂本とかが、夜の台北で酔っぱらって騒いだり、酒を路上にぶちまけたり、煙草をポイ捨てしたことなどで盛り上がった大会だ。
もっと野球に打ち込め、この日本の恥さらし。
だから、韓国なんぞに負けるんじゃ。
負けっぱなしで韓国と国交断絶なんぞしたら、逃げたと思われるので、次のWBCで韓国にコールド勝ちしてからにしなさい。
しかし、巨人軍、野球賭博はやるわ、麻薬はやるわ、FAとかで好きなだけ持っていくわ、ったく、とんでもない球団だな。
悪女の深情けか、55年間もの永きに渡る巨人ファン・読売読者として土下座したい気分だが、こっちが謝ってもらいたいくらいだ。
そういえば、読売は景品も最近しょぼいな。
安牌固定客だと思って舐めているのかもしれない。
産経に変えてやるか。
勧誘員のあいつ、巨人戦のチケット持ってくるといったのは、前回巨人が日本一になった時だったな。
野球と読売の話は、キリがないのでやめる。

劉山東
何と読む店なのかはわからない。
りゅうざんひがしではなく、そのまんま東でもなく、山東省の劉さんの店かも知れない。
りゅう・さんとん。
ハワイ出身の二世であるところの三須さんの店なら、ミス・ハワイだ。
誰じゃ、そりゃ。
台北駅から徒歩10分くらい。
ゴチャゴチャした路地の一角。
三越デパートの裏手にある牛肉麺の店だ。
このとおり、外にまでお客さんがはみ出ているし、並んでいる。




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店内もこの通り。
綺麗ではないが、台湾の大衆店としてはごく普通。
どうも、人気店らしい。
たまたま、台北のシーザーパーク ホテル台北(台北凱撒大飯店)に泊まっていて、朝、近所を散歩していたら見つけた。
朝の八時からやっているらしいが、夜中まで飲み歩いていたため朝からは重い。
巨人の坂本を怒れない。
で、昼飯を食いに来た。




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メニューを見る。
どれにしようかな。
って、全然わからん。
漢字だと思って甘く見ていた。
台湾と中国とでは、同じ漢字でも文字が違う。
台湾では、伝統的な漢字である「繁体字」を使っていて、中国はそれを簡略化した「簡体字」を使用している。
台湾の「繁体字」は日本人には読み易いとも言われているが、何処が読み易いんじゃ。
なんか壁には、色々書いてある。
全部読めないが、真ん中に「明治維新」とか左端に「口数一流」とかは読める。
そんなこと書いてないか。




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これ、「清燉牛肉麵」、130元。
400円くらいだ。
日本だと、1,000円は取るな。
そもそも清燉牛肉麵が読めない。
しかし、漢字的には、「清」があることは醤油が入っていなくて澄んでいるということか。
味的にはアッサリはしているが、牛骨の出汁がドーンと効いて実に美味い。
肉も赤身の柔らかいもので、噛めば噛むほど旨味がほとばしる。



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麺はこの通り。
うどんのようだが、コシもあって味のある麺だ。
「手打ち拉麺」自家製か。

あっさりスープだが、牛骨の力強さにはマッチした麵だぞ。
美味しい。




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ごちそうさま。
スープまで完食してしまった。
だって。胃にもたれないしとっても美味しかった。
思い出しただけで、お腹がグーグー鳴るぞ。




77紅焼牛肉麺PB170317

ちなみに、これが、「紅焼牛肉麺」。
これも130元だ。
牛骨スープに、醤油・酒・生姜・ニンニクなどを入れて、赤身肉をコトコト煮込んだものだ。と思う。
甘みと旨味、コクがあって、ちょっとピリッとする。
味の濃いのが好きな僕には、こっちのが好みだが、牛骨のシンプルな味わいのあるのは「清燉牛肉麵」かな。
また台湾に行ったら、ぜひとも訪れたい店だ。

葉家五香鶏捲 & 〇雄   延三観光夜市 台北 MRT大橋頭駅

ご無沙汰しております。
ブログやめちゃったの?とか食べログで記事の強制削除を3連続でくらったんで、めげてるの?などとご心配の声かけやメールをいただいた。
介護やなんやで一気にいろいろあって忙しかっただけなんだが、皆様のお心遣いがうれしゅうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
で、再開は台湾かよ、とお嘆きのあなた。
いいではないか。




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台北市のMRTの大橋頭駅を降りて、ちょいと歩く。
「延三」という夜市のある街だ。
夕方から夜にかけて、露店で食堂や雑貨などの様々な店が並び、そこに人々が訪れ食い飲む。
台北市の名物だ。
といっても、夜は夜で予定があったので、夕市となった。
が、さすがにここはディープで、まず日本人はいない。
で、夜市の入り口。
オートレース場のようだ。
台北は、バイクの数がものすごい。
しかも、運転は雑。
車も運転が荒いので、これまた相まって、四六時中カーチェイスのような街なのである。
台北では、歩行者は、とにかく車とバイクに気をつけろ、と言われた。



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露店の一つ、通りに入って、すぐ左側にある「葉家五香鶏捲」という店だ。
どうも、延三観光夜市の有名店らしい。
油のいいにおいが漂っている。





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注文をして、歩道に並べられているイスとテーブルに座った。
まだ、夕方なのに次から次へと人が来る
夫婦二人でやっていて、二代目だという。
女の子と男の子が店を手伝っていた。

テーブル席には、他に台湾人か中国人らしき、親子がいた。
注文は僕が後だったが、料理は僕のが先に来た。
そしたら、この中国人の母親が、猛烈に店の人に抗議をしていた。
連れていたブスの娘(中学生くらいで眼鏡をかけていた)は、ものすごい形相で僕をにらんでいた。
逆恨みだろ。
父親は下を向いていた。
僕は侮蔑の心を込めて優しく微笑み返した。
似た物母子。
このタイプは、絶対に中国人だな。




44P6140486t.jpg
「鶏捲」である。
腹巻でも伊達巻でも花巻温泉でもない。
鶏捲とあるが、実はこれ豚肉である。
ちなみに、「鶏捲」とは、鶏肉を捲くという意味ではなく、有り合わせものというような意味があるらしい。
字からは想像できない。
40元×2本で80元。
安い、一本130円くらいだ。





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これ、湯葉みたいなやつで、豚肉と玉ねぎを巻いたものなのである。
それを油で揚げる。
タレはちょっぴり甘い天津丼の餡のような感じ。
五香粉や胡椒などの香りが実にスパイシー。
皮はパリパリ、中は玉葱シャキシャキ&豚肉クシュクシュ。
様々な食感も嬉しい。
肉は柔らかく甘くて実に美味しい。
揚げたてのアツアツを食べているので、さらに美味しさが増すのかと思う。
クセになる味で実に美味い。
ビール持ってくりゃ良かったなあ。




66 6140489t
ちょいとこの街を散策してみる。
裏通りに入るとこんな感じ。
アパート群と狭い道にバイクや車が止まっている。
駐禁やらんのかな。
ちょいとヤバい雰囲気。





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これは築100年というアパート。
ネットとかではヒットしないかも。
なんとガイドブックに載っていたのだ。





88P6140511延平老店
で、次の店へ。
店の名前がよく分からない。
「嘉義」なのか「〇雄」なのか「延平老店」なのか「鶏肉飯」なのか?
覗いてみたら、結構混んでるし、地元の人が美味しそうになんか食べていた。




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これが壁に貼ってあったメニュー。
どうも、鶏肉飯と魯肉飯がお勧めらしいな。
嘉義というのは、どうも台湾南部の地方の名前のようだ。
そこでのポピュラーな庶民の食べ物と言ったところか。
しかし、このメニュー何がなんだかさっぱりわからん。




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台湾では、店でこんなメニューシートをくれて、これに注文を書き込む方式なのだ。
これだと、言い間違いとか聞き間違いがない。
前に、居酒屋で黒ムツの刺身があったので、「ムツ」と注文したら、「モツ」焼が出て来たことがあった。
僕が山形なまりだったからか。
こういうこともあるので、合理的な方法だな。
しかし、読めても意味が分からないところが最大の欠点だ。




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では、とりあえずビール。
台灣啤酒。
台湾ビール。
日本酒とかと同じ意味ではない。
台湾の台湾煙酒公司が造っているビールで、台湾で一番のビール・ブランドらしい。
台北では、このビールばかり飲んでいたが、すっきりしていて味にキレがあるし、ふくよかで実に美味しかった。
そういえば、滞在中はビール以外の酒は飲まなかったなあ。
もともと紹興酒は好きじゃないし、この国で日本酒でもなかろうと。




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現炒青菜 40元。
空芯菜の炒め物。
これ、実に美味い。
このブログの中だけでは、僕は野菜嫌いで有名だが、こりゃ美味い。
実にシャキシャキしていてえぐみがなく甘い。
味付けも口に残るような変な旨みもない。
しかも、130円くらい。
日本では、僕はこの料理を旨いと思ったことはなく、しかも、大体1,000円くらいする。
食い物だけで考えたら、住むなら絶対台湾だな。




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魯油豆腐。
豆腐を揚げて、おでんのように煮て、餡をかけたもの。
25元。
100円しないじゃん。
豆板醤らしき赤い調味料で食べた。
見た通りの味だった。
癖がなく美味しい。
ビールお替り。






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〆はこれ。
魯肉飯。
鶏肉飯と迷ったが、日本でこれの美味しいのに出会ったことがないので頼んだ。
美味かった。
秘伝のタレに長時間漬けこんだ豚バラ肉をじっくりと煮込み、細切りにしてご飯にかけて食べる。
横浜中華街の台湾系の店でこれを食べさせるが、明らかに軍配はこちら。
香辛料の香りはよく、味付けは実にふくよかで混沌の中に至福が隠れているようなものだった。
地元の人が多くて、日本でも知られていない地味な店のような印象だったが、恐るべし台湾。
こりゃ徹底的に死ぬまで食い歩いてみたいぞ。




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帰りがてら。
台湾のゴミ出しは、ゴミを置いておけば持って行ってくれるのではない。
なぜか“エリーゼのために”のメロディに乗って夕方収集車が来ると、どこからともなく人が集まって来て、各自ゴミ袋を車に放りこんでいくというもの。
所変わればだなあ。
黒い乗用車の前が収集車。
一緒に捨てられると困るので、近づけなかった。

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ジャンル : グルメ

阿綜麺線 台北 忠孝復興 麺線

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台湾に行ってきた。
閉所暗所恐怖症なので、長い時間飛行機に乗るのは無理だ。
降りたい!!!!!とパニックを起こしても、ハイどうぞ♪と簡単に降ろしてもらえるような状態にないことがえらーく怖い。
で、近場で昼便。
この病気?になってからの最長飛行記録が石垣島なので、何とか台湾ならと。
念のため、金持ちなので、ゆったりビジネスクラスで閉所感の緩和をし、万全の体制で渡台した。
ちなみに帰りの便のチケット。





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チケットでお分かりの通り、帰りはキティちゃん号だった。





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機内の枕もキティちゃんだった。
この癒し感で、完全に暗所閉所恐怖症は中国大陸の彼方に飛んで行ってしまった。
本当は、中国と韓国が大嫌いなので、台湾にしたのだった。






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で、台北はMRT(Middle Range Transport)の忠孝復興駅近くに「そごう」がある。
僕の住んでいる横浜にもあるデパートだ。
台北では、「太平洋SOGO」と呼ばれている。
もともとは、日本の「そごう」と台湾の「太平洋建設」の合弁会社だったらしい。
ここで、お土産なんぞ選んで出たら、その隣にある店で人だかりしていた。
麺類の店らしい。
テイクアウトをしていたバイクのお兄さんに、美味いか?と日本語で聞いたら、ベリー・フェイマス!!!と返ってきた。
会話になっていないようでなっているような、微妙な会話だ。





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ここ、西門町というところで「麺線」を食べさせる「阿宗麺線」という有名店の支店なのであった。
アーツォンミェンシェン。
メニューを見たら、店の名前と同じではないか。
小が50元。
160円くらい。
130元の辛そうなのもあったが、いきなり応用編にチャレンジする自信はなかったので、入門編から行ってみた。





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これだ。
小だけど、結構量がある。
大にしなくて良かった。
先ずはスープを飲んでみる。
えらく鰹出汁が主張する。
コクととろみがあり、ピリッとする。
香菜やニンニクの香りがいい。
具は豚の大腸。
臭みもなく柔らかく良く味が浸みている。
こりゃ美味いし、クセになる。



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麺は細い。
そうめんといった感じか。
柔らかい。
手作りだそうで、煮崩れしない。
驚いたことにこれをスプーンで食べる。
すくうと、ズルズルズルッとカップに戻ってしまう。
食い難いことこの上ない。
しかし、ものすごく熱いので、この程度の量になった方が食べやすいか。
その辺を計算しているとは思えないが。
風味のある美味しい麺だ。

食べていると、次から次へとテイクアウトの客が来る。
また、店内では、若い女性やお兄さんが気軽な感じで一人で食べている。
若い女性はみんな美人じゃないけ。
二人しかいないが。
これ、ニンニク臭いぞ。
恐るべし台湾。
世の中には美味いもんがあるなあ。




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近くにあった、家系ラーメン屋。
台北で頑張っているんだな。




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テーマ : こんな店に行ってきました
ジャンル : グルメ

八丁野 敦賀 居酒屋

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敦賀の夜、第2弾だ

町を彷徨い歩くこと2時間。
ついにここにたどり着いた。
八丁野というお店だ。
ちょいと時代劇に出て来るような店構え。
雰囲気あるなあ。





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入ると、右側にL字のカウンターで、奥が厨房、左に座敷がある。
カウンターの一番手前、Lの字の底辺の奥に腰掛けた。
お客さんはカウンターに僕よりは若いカップルが一組、文庫本を読み入る僕よりはちょっと若いおじさんが一人、座敷は宴会をしていたが、実に整然とした宴会のようで、静かだった。
法事のようではなかった。





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コップ酒。
つまみは、北寄貝の入った松前漬けのようなものだ。
明らかに手作りで、好感が持てる。
優しい味だ。





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では、蛸ブツなどいただく。
お腹がそこそこの時は、蛸ブツ程度がよろしい。





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アフリカで獲れる普通の茹蛸ではなく、三浦半島の葉山や佐島の地蛸とも違うな。
色が薄い。
やや大味ながらこれはこれで美味しい。





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ハタハタ。
なんとハタハタは秋田の海でしか獲れないと思っていたのだが、敦賀でも獲れるそうだ。
僕の知識んてそんなもんだ。
これも地元産。
実に上品な脂が乗っていて、まさしくクリーミーと言ってもいいお味。
身離れが良く、シャキッとしていて、大好きな魚だ。
多分、50本くらいは食べられる。
牡蠣なら100個くらいはいけるな。

この店、一人でふらっと入ったのだが、十分に落ち着ける。
女将さんによると、はす向かいの酒屋さんが経営していて、元はワインの酒蔵だったそうだ。

そんなような良い雰囲気での旅先の一夜はまさしく珠玉だなあ。




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八丁野

夜総合点★★★☆☆ 3.0



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池田屋 ごんちゃん  ラーメン  敦賀

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敦賀と言えば、原発と越前ガニで有名な北陸の都市だ。
あまり関連はないが、要は自然が豊かでたくさん人も住んでいないということだろうな。
昔、僕は駿河と敦賀がごっちゃになっていて、どっちがどっちだかわからず、持って生まれたいいかげんな性格からか、そのことを確認もせずにずっと過ごしてきて、最近になってその違いがようやくわかってきた。
晩成型なのである。
で、出張で、敦賀の駅に降り立った。
駅前は、暗雲立ち込める北陸の空だった。
確かにその日はものすごい雷が鳴り響き渡っていた。
というか、カメラの切り替えを間違えて、イフェクトの強いパターンで撮ってしもたのだ。



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で、散々飲み歩いたその帰り。
駅から気比神宮に向かう、アーケード商店街のある大通りを歩いていた。
ここ、大通り沿いに無料駐車スペースが山とある。
こりゃいいなあと思いながら歩いていると、明かりのある一角に、やたら人がいる。
後で聞いてみると、この通り沿いは、屋台のラーメン屋が軒を並べるので有名なところだそうな。



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確かに、なんとトラックの屋台のラーメン屋さんである。
で、ラーメンが、突然というか、飲んだ後なので必然的に食べたくなって一番手前のここに入った。
この街、ぜんぜん人がいないのに、どこからこの人が出て来たのだというくらい混んでいた。
そういえば、昔行ったニューヨークも、路上には人がぜんぜんいないのに、入ったバーはやたら混んでいたな。
当時のニューヨークほど危険なわけがない。



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これが厨房だ。
というか、僕が座ったテーブルから撮った。
左の方のカウンターの向こうに湯が煮えたぎっており、ラーメンの湯切りの取っ手が4本ほど見える。
水も片付けもセルフサービス。
食べたら、残り物をザルで越しスープを捨て、丼を右下の台に置いておく。
そんなのを見ながら待っていたらラーメンが来た。
ここ、メニューが普通600円、大盛り800円の2つしかない。
もちろん年寄りなので普通。



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ソフトな豚骨・鶏がらに野菜がたっぷりのスープだ。
これと似たようなラーメンを食べたことがあるぞ。
と考えていたら、昔飲んでしょっちゅう食べていたではないか。
ここだ。
伊勢佐木町の「太源」のは海老蟹系が入っているとかインチキ書いたが、僕の舌は馬鹿舌なので許してください。
たまたま蟹道楽が隣なので、そう思い込んでいるのです。
でも、ここも越前蟹で有名な敦賀ではないか。
山ほど蟹の殻は出る。
なんて考えながら食べた。
太源食べているので、そんなに驚きや感動はなかったけれど、好きなスープだ。




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麺は、黄色い中太のツルンとしたもの。
僕の好きなタイプで、野毛の「三陽」に似ているかな。
大好きなタイプの麺である。
チャーシューはバラと腿が2枚ずつ。
チャーシューと言うが煮豚だな。
豚の香りが適度にあって、なかなか美味しい。





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ご馳走様でした。
そういえば、昔はどんなラーメンでもスープまで飲んでいたな。
美味しいラーメンは丼を舐めまわすほどだった。
最近は塩分控えめ。
ちゃんとスープを残すぞ。
って、それでもスープ飲みすぎ。
いつまで、口でものを食べられるやら、トホホ。



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もうすぐ明日なのにまだまだお客さんは切れ目がない。
これまた後で聞いたのだが、どうもここが一番の屋台の人気店だそうな。
当たり。


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池田屋ごんちゃん

夜総合点★★★☆☆ 3.3



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熊野 橿原神宮前 居酒屋

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奈良県に出張に行った。
泊りは、橿原神宮前駅というところだった。
ここには、橿原神宮がある。
もし、なかったら詐欺みたいなものである。
「日本書紀」に、初代天皇である神武天皇がここで即位したという記述があり、これに基づいて、明治23年(1890)に建てられたものだ。
祭神は神武天皇と皇后の媛蹈韛五十鈴媛。
皇后は、読めない。
「ひめたたらいすずひめ」らしい。
それで、夜、ちょいと飲み足らないので、街に繰り出した。
雨の中、「熊野」にたどり着いた。



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ホテルの居酒屋紹介に載っていたし、雨でそんなに遠くに行く気がしなかったので決めた。
まずは、ビールに筍煮。
辛くなく甘くなく濃くなく、美味しいぞ。
店内は、入って左側が座敷、右側がカウンターで、カウンターの奥が厨房のようだ。



3まるまるま
大和肉鶏の焼き物。
この鶏、シャモ、名古屋コーチン、ニューハンプシャーの3種交配種だ。
普通ブロイラーは、2カ月くらいで出荷するらしいが、これはその2倍の120日をかけるらしい。
そうすると肉の締まりが良くなる。
噛むと口の中に広がる旨味がウリらしい。
確かに、歯ごたえがある。
噛めば噛むほど旨みが広がるぞ。
普通の鶏かと舐めてかかると、顎をやられる。



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では、酒を。
倭という。
ヤマト。
奈良県橿原市御坊町の地酒、喜多酒造株式会社がおくる純米酒だ。
バランスの良い、口当たりの軽い酒だ。
淡麗辛口。
やはり地元に来たら地元の酒だなあ、と思ったが、まあまあというところか。
梅乃宿か篠峯が飲みたかった。



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次は旬の鱧。
僕は、これが大好物である。
骨切りしたものを湯引きにして氷水でさらす。
梅肉をつけて食べる。
口の中に鱧の濃厚な旨みと梅の爽やかな香りが広がる。
噛めば噛むほど旨みは増し、品の良い脂が口の中に広がる。
こんな美味いもんはなかなかない。
が、ちょいと生臭かったかな。




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鮎の活き造りがあると言う。
初めて食べる。
僕は実は川魚はあまり好きではない。
何故かっていうと、海の香りがしない。
当たり前だ。
しかし、どういう訳か、鰻と鮎は大好物だ。
当たり前だ。
どちらも海で育つではないか。
あっ、そうだったのか。



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アイナメという海の魚がいる。
名前の由来は、そういうエッチな理由からではない。
鮎並みに美味しいからだ、という説がある。
アユナミ…どうも眉唾臭い。
オヤジギャグではないか。
刺身で出て来た鮎は、どちらかと言うと鱚っぽい感じだ。
さっきまで生きていたので、身はシャキシャキだが辺に柔らかかったり堅かったりということはない。
淡白で美味しいぞ。
夏の涼風が通り抜けるようだ。



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おっ、オコゼの唐揚げだ。
オニオコゼという。
顔は悪いが、上品な白身で、薄造りにしてポン酢で食べたり、唐揚げにしたりすると絶品である。
美人ばかりが女ではないぞと実感できる美味い魚だ。
かっこいいイケメン男ばかりが男ではないぞと返された。
ちょっと揚げ過ぎの感じはあるが、旨みや風味があって良い。

二人で行ったのだが、わりと高めだった。
良いものばかり食べたので高かったと思うだろうが、食べ物はそう高くはない。
300ccの酒を6本も飲んだことが、敗因であった。



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樫原神宮本殿。


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ろばた焼熊野

夜総合点★★★☆☆ 3.0



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寿し天 神戸 新長田 寿司

出張で神戸の新長田というところに行ってきた。
JRで三ノ宮から南に4つ目の駅だ。
ここは、全国でも在日コリアンが多く住む町でもあり、お好み焼きや焼肉は本場仕込みだ。
で、何故か、そこで寿司を食った。
そういえば、昔中華街に来て日本蕎麦を食ったことがあったな。



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寿し天」という。
酔っ払っていたので、この記事を書くまでは、「寿し矢」だと思い込んでいた。
センスのない名前だと思っていた。
センスがないのは自分だった。
近くに「宮本むなし」という極めて関西的命名のチェーンの飯屋があったので、同じようなモンだと勘違いしていたようである。
佐々木ほじろう。
土木屋か耳掻き屋か。

たまたま、会合で酒を飲んで帰ってくるときに見つけた。
入った。
何故なら、その会合で生臭い鱧を食べ、口直しをしたかったのである。



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で、すぐに鱧だ。
そろそろ旬である。
大好きなんだよね。

酢味噌と梅肉和えの両方が添えてある。
美味い。
さっきの店と違い臭みはまったくなく、淡白な白身に皮との間の脂。
確かに値段は倍違った。
しかし、なかなか良い店だぞ。



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こうなれば、日本酒だ。
志太泉をいただく。
静岡県は藤枝市の明治5年創業、志太泉酒造がおくる銘酒である。
やはりさすが静岡の酒だ。
深い味わいがあり、口当たりも滑らかだ。
この寿司屋、只者ではない。



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お薦めのマルアジ。
こっちでいうアオアジだ。
関東では干物やクサヤにするが、関西では脂があって美味いので刺身にするという。
炙りでポン酢を乗せて食べる。
美味い。
良い脂だ。

このお店、新長田で昭和38年から営業しているという。
叔父の魚屋で腕を磨いたご主人が、お兄さんと魚屋を営み、その後独立して寿司屋を開いたという。
そういう意味では目利きは確かだ。
僕も似たような育ちだが、目利きは危うく舌は馬鹿舌だった。
カウンターに並ぶネタはなかなかだ。
息子さんと店をやっており、皆でしばし関東と関西の魚談義と相成った。



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これは息子さんのお薦め。
この時期淡路島で獲れるアカウニは美味いという。
ぜひ、というのでいただく。
と言ってもタダではないので一貫にした。
セコイが初めて入った店でウニを頼むのは勇気がいる。

オーッ、変に口に残る濃厚さはなく、さらっとした感じの食後感だ。
全体として淡白ではあるが、爽やかの海の香りと甘みが心地よい。
美味しいぞ。

良い出会いであった。
これで、なんと3,000円。
こんなことならウニを2貫にすれば良かった。
僕の人生、だいたいこんなもんだ。

明日も来ます、と言って満足して帰る。
しかし、翌日は飲みすぎて、たどり着けなかった。
また、いつか来ます。


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新長田の駅近くにこんな通りがある。
TETSUJIN STREET



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そしてその先の公園には、やっぱりいたか、鉄人28号。
阪神・淡路大震災のとき、この町は家屋倒壊に加え、大規模な火災にも遭った。
復興事業で再開発をしたのだが、2009年に高さ15.6m(全長18m)のこのモニュメント像も完成したのだ。
実物大だそうである。
鉄人28号が実在していたとは、寡聞にして知らなかった。
総工費は1億3,500万円。
市の補助金と寄付や協賛金などで賄ったそうな。
ちなみに、鉄人28号の作者、横山光輝氏はこの辺の出身だとか。



8P6280054.jpg
夜の街にガオー!!!!!!!
って、それじゃ酔っ払った僕のことではないか。

なお、横山氏はその後東京に住んでいたそうである。
当時の番地は28番地だったとか。
愛人が28人いたわけではない。
愛人28号。
アラブの王様か。

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寿し天




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浜千鳥 やきとり 南房総 白浜

千葉県は、野島崎灯台を過ぎて白浜に向けて走る海岸道路の左側
おどや白浜店の手前

白浜にシュノーケルに行った日の夜である。
けして千葉くんだりまで密漁に行ったのではない。
お腹が減った。
そういえば、来るときに海岸道路沿いに、ラーメン、と書いた暖簾を見たような気がした。
ということで、美味しい鰺のタタキを食べた後に、〆のラーメンでも食べよう、とトボトボと歩いた。
       



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焼鳥屋であった。
が、暖簾に、ラーメン、としっかり書いてある。
所詮、観光地の焼鳥屋、ましてやラーメンまで出すという。
たかが知れている。
ラーメンからカツ丼にカレー、果てはスパゲティまである海の家よろしく、この、特に千葉のいい加減さから、何にも期待しないで、フラリと入った。
 

         


22P8080106.jpg
中は雑然さと整然さを兼ね備えた魅力ある空間であった。
逆Lの字のカウンターに、常連らしき客が二組。
中年の大人しそうなオッちゃん。
相当酔っぱらって呂律も怪しい爺さん。

さらに、観光客らしき家族連れもいた。
小学4年生くらいの女の子を連れた夫婦。
子どもは、夜の焼鳥屋に来ては行けない。
しかし、こんな店に入るとはいい度胸をした観光客一家。

そこに、一見の外様の僕らが入っていった。
周りは一斉に見る。
一瞬ひるんで、テーブル席に座ったら、店主と思しきオバちゃんが、品物を運ぶのが面倒なので、カウンターに座れ、と言う。
そしたら、常連さん達が親切に詰めてくれて、まあまあ、と箸などを用意してくれた。
        
  



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カウンターにはコケギンポが鎮座していた。
が、よく見たら、モノの見事に海草が生えているバテイラ…尻高貝だった。

女の子が、普通の焼き鳥が食べたい、と言っている。
父親がオバちゃんに、ネギマはないの?と尋ねているが、オバちゃんは、そこに出ているのがネギマだ、と言っている。
父親は怪訝な顔をしている。
意味が分からない。
なぜ、ネギマではないのか。
ネギマとは、通常鶏の胸とか腿を、葱と交互に串に刺して焼いたものである。
葱間と書く。
この親子、会話の状況からどうも初めて来たような感じである。
だから、観光客かと思っていた。
が、そのうち、母親がどこかにいなくなってしまった。
どこに行ったの?
夫婦喧嘩をしたような雰囲気もない。
子どもを残してホテルに帰るかなぁ…
忘れ物かなあ。
謎。



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オバちゃんに焼き鳥を注文して酒を飲んで待つ。

焼き鳥は5本350円なのだ。
お酒も一杯350円。
    
「海幸」という酒である。
聞いたことはない。
千葉の酒である。
スッキリしていて水のよう。
美味いのだか何だか分からない。
コクも味もそんなにはないが、不味くはない。
クイクイ飲んでしまう。
つまみが来ない。

後から頼んだ親子の注文が来ている。
あんた何食べる?
と、オバちゃんに聞かれた。

あれ?さっき注文したよ。


聞いてないよ、
と、オバちゃん。

そしたら、周りの客が一斉に、
いや、この人注文してたよ、
と言ってくれる。

うんにゃ、わしゃ、聞いとらん!

オバちゃん、意地でも、聞いていないと主張。
言った、言わない、と周りの常連客と応酬を始めた。

結局、なぜか僕が間に入って、僕頼んでいなかったかも、
とか可愛く言って、注文を繰り返したら、オバちゃんはご機嫌になった。
これには、常連さんも苦笑い。

オバちゃんが、冷蔵庫から素材を出して、切り分ける。
最初の衝撃が入る。
砂肝とレバーなのだが、色といいツヤといい、素晴らしい素材なのだ。
赤光りしていると言っても過言ではなかった。
       



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お待ちかね、焼き鳥が来た。
六本ある。
黙って、一本オマケしてくれていたのだ。
オバちゃん、良心の呵責をおぼえていたようだ。
食べてみる。

すげーっ美味い。砂肝はコリコリしていて、パサパサ感もない。
ジューシィでもある。
驚いた。
僕は、砂肝は好んでは食べないのだが、これならもっと食べたいと思った。

レバーは、甘い。
臭みなど全くなく、身もしっかりしている。
ふくよかな香りさえある。
なんだ、この店は。
凄いぞ。

温泉地である。
海岸の道路沿いにある。
この店の構えである。
客質はジモピー系である。
ラーメンもある。
オバちゃんは、注文を受けていないと言い張る。

こんな店、僕の経験からして、絶対に地雷店である。
これまでの、経験と誇りが一気に崩れた。
修行のやり直しをしなくてはならない。

ここで、先ほどの疑問が解明された。
確かにネギマである。
ただし、ムチムチの胸や腿の谷間に葱がさしてあるのではなく、砂肝とレバーのネギマなのである。
だから、女の子は、普通のネギマを食べたい、と言っていたのだ。
でも、美味しいね、とムシャムシャ食べている。
将来恐るべし、小学四年生、女子。
もう少し未来で出会いたかった。

お母さんは帰ってこない。
話を聞いていると、この父親の父親、つまり、この子のお爺ちゃんが、この店のオバちゃんと懇意なのだそうだ。
だから、地元の人なのだ。
観光客ではなかった。
だいたい僕の人を見る第一印象は外れる。
お母さんは一足先に家に帰り、父娘が残った。
ただ、この息子さんは、この店には初めて来たそうだ。
父親とオバちゃんが、お爺ちゃんの昔話で盛り上がっている。

さて、サンマかカツオがある、と言う。
やきとりとラーメンの店で、魚は普通どんなに勧められても喰わない。
でも、焼き鳥の件がある。
サンマを頼む。
  


        

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頭と下腹と腸と中骨の部分は焼いてくれた。
第二の衝撃。

これが、めちゃんこ美味い。極めて新鮮。
腹身部分の脂の乗りが凄い。
腸のほろ苦さもたまらない。
炭火の強火なので、骨まで食べられる。
骨についた身の美味いこと。
美味美味美味。
続いて出たのは刺身




77P8080118.jpg
ガツーン!
第三の衝撃。
この光り具合としっかりした身を見ればお分かりだと思う。
横浜辺りで食べるサンマだと、どんなに活きが良くても、多少は生臭い匂いがするモノだ。
が、漢字の洒落ではないが「血が皿」に付いているように、こんなにいい加減に切っても、全く臭いがしない。
しかも、脂がいっぱいだ。
通りで美味いわけだ、オバちゃんの血と脂だったのか、なんてことがないことを祈る。

身は締まってコリコリしている。
サンマがコリコリなのである。

こんな美味しいサンマは、多分、今まで本塩釜の高級寿司屋で一度食べたくらいかもしれない。思わず唸ってしまった。
えっ、これ400円!!!
白浜に引っ越そうと思っている。


             
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さて、飲んで喰えばトイレに行きたくなる。
トイレは外にある。
沖縄を思い出してしまう。
お勘定をして、ジモピーのお客さんにご挨拶をして引き上げる。
オバちゃんも笑顔で見送ってくれた。
何だ、いい人なんじゃん。

楽しく、美味しく、また、サプライズな白浜だった。
この店に来ることを目的に、また白浜に来ようと思う。
それだけの価値は絶対にある。

恐るべし、房州白浜。
恐るべし、房州浜千鳥。
目黒のサンマよろしく、
やはり、サンマは房州白浜に限る。

帰りがけに、
今度来るときはラーメンも喰べさせてね、と、オバちゃんに言ったら、

そんなもなぁ、ねぇ、と言われた。



〒295-0102
千葉県南房総市白浜町白浜2634
0470-38-3172
千倉駅

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テーマ : こんな店に行ってきました
ジャンル : グルメ

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Author:chromodoris
ダイビングと海遊び、街歩きとグルメ、自然観察と庭いじり、魚釣りと素人料理、そして映画と音楽の日々。プレ前期高齢者が日々に翻弄されながら、人生の仕舞に向けての彷徨いを綴ります。

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