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魚草 御徒町 立ち飲み

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アメ横の御徒町駅と上野駅のちょうど中間あたりにある、三陸産の魚介類で日本酒を飲ませてくれる立ち飲み屋さんだ。
横浜から来ると、電車で御徒町から上野に移動する分だけ遠くなるので、いつも御徒町の北口から歩いていく。
お姉さんの笑顔が嬉しい店である。




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御覧の通り、名酒がずらりと並ぶ。
しかも、どれも500円というお値段。
これはお値打ちです。
日本酒は、酸化防止剤が入っているワインなんかと比べて、変なものが入っていない。
僕の心のように純粋で繊細なので、温度管理はちゃんとしなければならない。
ここの日本酒は、非常に良い管理がされている。
美味しいのだ。
口を開けた日本酒を常温で置いてあるクソな店もあるが、それに比べると嬉しくなる。
よく思うのだが、冷蔵庫にはワインでなくて日本酒を入れておくべきではないかと。
うちの冷蔵庫の野菜ボックスは日本酒だらけで、その重みに耐えかねて、ついに普通には開かなくなってしまったが。
(ワインの酸化防止剤のことだが、数年間毎日15本飲み続けると体に害があると聞いたことがある。そもそも一日15本もワインは飲めないし、毎日飲んでいるわけでもないので安心とは思う。もっと体に悪そうなものを日頃から摂取していると思うし。)




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では、小瓶で喉を潤す。
黒ラベル。
日本のビールの中では一番癖がなくて好き。
日本酒前の一杯には最適だ。




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さっそくホヤをいただく。
大好物なんだよねー。
特にここのは新鮮で、果実のような香りがしてシャキシャキして美味しい。
ホヤって、新鮮なほどうまいもので、かつて宮古で食べたものは凄かったな。
口の中に華麗な華の香りが広がった感じ。
あれが、独特の臭いとか磯臭いとかいう人もいるが。




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ツブガイ。
冷凍のものはよくあるが、これは生。
食感が違うし、旨味も違う。
昔は、茹でた後冷凍したツブを解凍して、よく食べたけど、最近は生が出回るんだね。




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青森と山形の酒のそろい踏み。
盛りがいいでしょう。




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ウニと岩牡蠣。
たまらんな。
毎日食ってるわけではないので良いではないか。
と言っても、ここの値段はたかが知れているので毎日食べても財布に大きな影響はない。
体には悪いが。
いやー、甘みがあって本当に美味い。




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鶴齢の特別純米爽醇。
スッキリ系だしアルコール度数もやや低い。
酸味があるので、そんなに好みではないが、ガンガン行ってしまうのであった。
よく冷やして夏酒だな。




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ウニ、お替り。
ウニは丼一杯食べてもお替りしたいくらい好き。
口の中にいつまでも残る甘みとマタ~リ感。
確かに、スッキリ系の酒の方が良いかもしれない。
醤油かけてご飯食べたい。




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そろそろ酔っぱらってきて何の酒だかサッパリ思い出せない。




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大好物の筋子。
だから痛風になるんだよな。
つまみにするなら、一粒一粒ちびりちびりやらなくてはならない。
ガバッと食べちゃうからな。




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鮪の頭の肉とかつお。
こういう血の匂いのする魚は好きなんだよな。
小さい頃から、鮪の血合いの塩焼きを食べ続けてきたんで、たまらない。
今でも、市場で天然物のメバチの血合いを見つけると、山ほど買って焼いて食べる。
新鮮さが命なんで、早く食わなきゃならない。
その時は一日中血合いを食べ続けている。




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モウカの星
って何だ。
どうせ言うだろうと思われてるから言うけど、巨人の星ではないぞ。




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これだ。
モウカザメとはネズミザメの東北地方の呼び名で、気仙沼などで多く水揚げされる。
サメの別名はフカ。
魚の属の代表の名前には、マダイとかマアジとか「マ」を付けるので、「マフカ」。
訛って、モウカかってことか。
サメって、体内にアンモニアを貯めこんでいるので、肉が小便臭い。
でも、このサメは比較的アンモニアが少ないそうで、普通にスーパーに並んでいる。
前置きが長くなったが、これがモウカザメの星、つまり心臓だ。
レバ刺しのようだと言われているが、まったく違う。
癖や嫌な臭いがなく、食感もシャキッとしていていい。
つまみにゃ、実にいい。
ニンニクで食べると、レバ刺しの雰囲気出るな。




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では、山形の東光の純米吟醸原酒を。
大好きな酒の一つだ。
濃いねえ。
吟醸香をやや抑え気味なところが、好きな理由で、何をつまみにしても合う。




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本当にこの店は、つまみも美味いし酒も美味い。
立ち飲みなので、足腰も鍛えられるし、体にも良い。
でも、大抵ここでべろんべろんになるんだよな。
東京に行ったら、必ず一軒目に行く店だ。
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Once Upon a Time in Hollywood ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

1 Once Upon a Time in Hojjywood


この映画、劇場と飛行機の中と二回見た。
監督は、クエンティン・タランティーノ。
パルプ・フィクションとキル・ビルが大好きなので、彼の作品はかかさず観ている。

過去の人となった、かつてのスター(レオナルド・ディカプリオ)と彼のスタント・マン兼運転手(ブラッド・ピット)を中心に、チャールズ・マンソン・ファミリーに実際は惨殺されたシャロン・テートを絡ませ、物語は進行する。
この二人、かっこよく年を取ったなぁ。
いい味を出している。
また、シャロン・テート役を演じた、マーゴット・ロビーいいね。
可愛いし、キュートでスタイル抜群。


そして、やはり、タランティーノ、最後のシーンは最高だ。
ストレス発散、悪霊退散だ。
まだマセタ中学生にとって、シャロン・テート事件は、大きな衝撃だった。
でも、この映画での扱いは嬉しくなる。
サウンド・トラックも、 Deep Purple / Hush Buffy Sainte-Marie / The Circle Game Simon & Garfunkel / Mrs. Robinson Neil Diamond / Brother Love's Traveling Salvation Show José Feliciano / California Dreamin' Vanilla Fudge / You Keep Me Hangin' On など、懐かしいものばかり。

ちなみに、本作品は、2月10日発表の第92回アカデミー賞において、作品賞、監督賞、主演・助演男優賞など10部門にノミネートされている。
でも、オスカーは、ジョジョ・ラビットかなあ。

サキシマキノボリトカゲ Japalura polygonata ishigakiensis Van Denburgh, 1912.

去年の夏、石垣島のバンナ公園に、サガリバナを観に行った。
バンナ公園は石垣島で最も大きな公園で、広く景色が良く、自然がいっぱい。
昼は観光客や家族連れの憩いの場となっているが、夜は真っ暗だ。
辛うじて、遠くの駐車場の灯りで足元が見える程度。

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おっ、木の枝が垂れている、と思ったら、ひえーっ、と同行者が驚く。
石垣島に棲むキノボリトカゲの固有亜種で、サキシマキノボリトカゲ。
石垣島ではトーフダジゥメーと呼ぶらしいが意味不明。
どこが豆腐なんじゃい。
色彩変異もあり、夜なので更に地味。
その名の通り、樹の上に棲み、甲虫などを捕食する。
森林破壊やハブ対策で移入したイタチなどの影響か、生息数は減少しており、準絶滅危惧に指定されている。



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空にはヤエヤマオオコウモリが飛び、水辺でイモリやカエルが鳴く。
サガリバナ。
たった一夜しか咲かないので、夜明けとともに散りゆく。
花火のように儚く美しい。

ロンドンのクリスマス風景


昨年のクリスマス、ロンドンに滞在していた。
昼は街中をブラブラと、夜はパブを求めてフラフラと。
そんな生活だった。
ロンドンは物価が高いな。
確かに、12月の選挙で保守党が勝って、1£=160円くらいだった。
まあ、実は円が先進国の中ではかなり弱いことをつくづく思った次第だが。
大衆的パブの昼飯で、ビールが1パイント辺り500円~800円、伝統的食い物のバンガーズ&マッシュ(マッシュポテトの上にソーセージが乗っており、それにグレービーソースをかけたもの)が1600円(ただし、量はかなり多い。)。
昼飯で2,000円オーバーか。
日本なら、そこそこの店の上天丼か上寿司にビールをつけられるな。
ビール飲まなきゃいいじゃん、とか言われそうだが、この伝統と許容の国では昼間っからビシッとスーツを着たビジネスマンがビール飲んでるぞ。
では、ロンドンの街中のクリスマスの風景をご紹介。


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サウスバンク・センターのクリスマス・マーケット。
有名なのは、こことハイド・パークだけど、小さなものはアチコチにある。


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ノーサンバーランド・アベニューのイギリス料理店「ザ・ノースホール」。
高級店である。
いつか行きたい。


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トラファルガー広場からナショナル・ギャラリーを望む。
ここ、馬に乗った警察官が通るんだよね。


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ウォータールー・プレイスのクリミア戦争記念碑のところ。
でかいクリスマスツリーに驚き。


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ウォータールー・プレイス。
ピカデリー・サーカスからセント・ジェームズ・パークへ続く道。


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ウォータールー・プレイスの脇道のカールトン・ストリート。
地味ながら綺麗。


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ピカデリーのセント・ジェームズ教会。
クリスマス・マーケットをやっていた。



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ピカデリーのフォートナム&メイソン。
紅茶で有名だが、雑貨などもありデパートみたいだ。
半日遊べる。
ここのロゴ入りトートバッグは、ボトルが入れられるポケット付き。


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リージェント・ストリート。
銀座通りみたいなところ。


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サヴィル・ロウの高級紳士服店「ハンツマン&サンズ」。
この通りは、高級紳士服店が並んでおり、サヴィル・ロウは「背広」の語源とも言われている。
「ハンツマン&サンズ」は、コリン・ファースとタロン・エガートンの映画「キングスマン」で本部となった撮影場所だ。
ちなみに、この並びには、ビートルズが映画「レット・イット・ビー」でルーフ・トップ・コンサートをやった、旧アップル社だった子供服店がある。


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キングリー・ストリート。
ちゃんと巡回をしている。


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カーナビー・ストリート。
古いイギリスの価値観に対し、スウィンギング・ロンドンと呼ばれる60年代中頃に始まったファッション・文化・芸術・音楽革命の中心地となった場所なのだ。

ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、キンクス、マリー・クワント、ツイギー、ボブ・カット…、懐かしいな。
写真は、ディズニーの「リトル・マーメイド」の世界みたいだが、「ドクター・マーチン」なんてロックだねえ。


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オクスフォード・ストリートの大型スーパー、マークス&スペンサーの前。
このスーパーにトイレがあって助かった。
外国に行って一番困るのはトイレ。
外人は膀胱がでかいからいいが、日本人には困る。
僕はたいていトイレを見つけたら、行けるときに行っておく。
トイレで御世話になったのは、無料の博物館・美術館、ホテル、病院、教会、カジノ、パブ、スタバなどなど。
パブとスタバには、シカトで入ってしまった。
教会は有名なところは入場料が必要なので注意。
まあ、金出せば主要駅のトイレは使える。

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ナショナル・ギャラリーの前では、聖歌を歌っていました。


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ナショナル・ギャラリー内の階段。


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ナショナル・ギャラリー所蔵、カスパー・ダーヴィト・フリードリッヒの「冬の風景」。
宗教的な風景画が特徴のドイツのロマン主義の画家で、東山魁夷も影響を受けたと言われている。
ギャラリーの解説には次のようなことが書かれていた(拙い訳で申し訳ない。)。
「前景では、男が松葉杖を捨て、十字架を前に座り祈っている。岩と常緑樹は信仰の象徴として解釈されるかもしれない。霧から浮かぶ幻想的なゴシック様式の大聖堂は、雪の下の新しい草のように、死後の生命を約束するかのようにそびえる。」
意味わからんが、クリスマスっぽいかも。


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アーヴィング・ストリート。
施設のお得なセット入場券であるロンドン・パスのネット購入のパス引換所のそば。
シティ・パスは、台湾でもニューヨークでもお世話になっている。
しかし、大英博物館もナショナル・ギャラリーも自然史博物館も無料なので、今回はパスのお世話になっていない。
ロンドンも廻り飽きたら、ここに来なくてはならないかも。


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レスター・スクエア。
公園であり、クリスマス・マーケットが開催されていた。
ここには、TKTSがあり、ミュージカルやバレエなどの格安チケットが買える。
近くには小さな中華街もある。


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地下鉄ピカデリー線ラッセル・スクエア駅前のショッピング・モールのツリー。
泊ったホテルの最寄り駅。
奥に、王室御用達のスーパー、ウエイト・ローズがある。
英国は物価が高いので、ここで夕飯を調達したり、お土産を買った。


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ローマ帝国時代のお風呂がある都市バース。
ロンドンから西に160キロほど行ったところにある。
都市名は、お風呂(バス)の語源でもあるらしい。
そこのクリスマス・マーケット。


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バース寺院。
修道院です。


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バースのアビー・ホテル。
ホテルの前に小さなクリスマス・マーケットがあった。


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ピカデリー・ラインのコベント・ガーデン駅近くのステーキハウスの前に止まっていたピンクの車。
ツリーを背負っている。


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セントラル・ラインなどが通るノッティング・ヒル駅近くにあるパブ、ザ・チャーチル・アーム。
何でも飾り付けに300万円くらいかかっているとか。
夜だったら綺麗だったろうな。
このパブでは、なんとタイ料理が食べられる。
なんでもチャーチル首相の祖父母が通っていたので、この名前に変えたとのこと。
従って歴史は古い。


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サークル・ラインなどが通るハイ・ストリート・ケンジントン駅近くの店、スティッキー・フィンガーズ。
ローリング・ストーンズの名盤のタイトルそのものだ。
経営者は、ストーンズのベーシストだった、ビル・ワイマン。
ビルは、ストーンズが嫌で脱退したと聞いているが、店内は僕のようなストーンズ・フアンが泣いて喜ぶような写真・ポスター・グッズでいっぱい。
ブライアン・ジョーンズが映ったものが多いのは嬉しかった。
お年寄りから子供まで、たくさんのお客さんで賑わっていた。


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マンダリン・オリエンタル・ハイド・パーク・ロンドン。
一泊10万円は下らないナイツ・ブリッジにある高級ホテル。


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ハイド・パークのクリスマスマーケット。
ロンドン最大規模で、遊園地も楽しそう。
荷物検査があって、中に入る。
入り口は渋滞していた。
遊具施設がたくさんあり、ウインター・ワンダー・ランドは多くの親子連れでにぎわっていた。


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コベント・ガーデン近くのセント・ポール教会。
ジャグラーが出ていた。


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コベント・ガーデンの地下では、演奏会が。
コミカルで飲食の客を巻き込むパフォーマンスに笑いが起きた。
演奏はもちろんかなり上手。


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ヒルトン・ロンドン・ユーストンのロビーに。
トイレを借りるため入った。


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ハリーポッターで有名なキングクロス駅。
この先に、有名なプラットホーム9と¾がある。

本当にクリスマスのロンドンの街は綺麗だ。
よーく考えてみたら、この街、電線がない。
古いレンガ造りの建物と石畳、そして電柱の地下埋化。
魅力は尽きない。
また、今年も行こうかな。
目的は、パブのハシゴだが。

鯵(アジ) 酢〆 なめろう 骨煎餅


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江の島は片瀬漁港朝揚げの鰺が手に入った。
宝物を手にしたごとく嬉しい。
スキップしながら車に乗り込み、帰ってから捌いてまずは半分を酢に漬ける。
砂糖を少々。
これ黒糖なのだ。




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塩して1時間、酢に2時間。
程よく漬かったものを、水気を取って冷蔵庫で乾燥させた。




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まずは鯵の酢の物。
美味いねえ。
刺身でも十二分に行けるやつだからね。




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握りも作ってみた。
押し寿司もいいが、飯を凝縮するから食べすぎちゃうんで止めとく。




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酢にしなかったやつを取っておいた。
三枚にして皮を剥いて。
しかし、下手だな。






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味噌たたき。
いわゆるナメロウだ。
皿まで舐めたくなる美味さ。
残ったら、お茶漬けにしても氷なますにしても焼いても美味しい。




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鰺を三枚におろすと、頭と中骨と腹身が残る。
中骨と腹身は、薄力粉を付けて揚げると美味しい。
ついでに、オクラとピーマンも揚げてみた。
塩ふってビールのつまみだな。
頭は、昔は犬や猫にあげていたが、今は贅沢になり食べないので、捨てる。
この間、堂々と猫用の缶詰が、高級スーパーで人間様の食い物の近くに美味そうに並んでいたので、間違って買ってしまうところだった。
そういえば、昔うちで飼っていた柴犬の魚臭い息が懐かしいなあ。



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今日の酒はこれ。
静岡県は岡部町の老舗蔵、初亀醸造の「初亀 岡部丸純米」。
山田錦を人為的に変異させて作った静岡県の酒造好適米「誉富士」を使用し、静岡酵母と南アルプスの伏流水で仕上げた逸品だ。
柔らかさとほのかなコクと旨味、今日のようなつまみには最適な酒だ。
何も邪魔しない、何にも邪魔されない。
美味い。
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Jazz at Kitano Newyork 

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ニューヨークは、グランドセントラル駅近くのパーク・アベニューに、北野建設がオーナーである市内唯一の日系高級ホテルがある。
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何と、国連総会の時の安倍首相の定宿である。
そう言えば、セクシー小泉進次郎もこの間泊まっていたな。
このホテル、カウンターやコンシェルジュに日本人スタッフがいるのだ。
そのため、日本語以外フランス語しか話せない僕も、ここを定宿にしている。
というのは嘘で、この間初めて泊まった。
で、そのホテルの中に、朝は朝飯が食えて、夜はジャズライブが聴ける店がある。




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ジャズ・アット・キタノだ。
パーク・アベニュー側のホテル正面玄関から入った突き当りにあるが、38丁目側には外から直接入れる入口がある。
なかなかニューヨークっぽい。
僕は、ジャズについては、せいぜい、マイルズやコルトレーンなどの有名どころしか知らない。
しかし、ジャズといえば、ニューヨーク。
やはり冥途の土産や話のタネに本場物のジャズを聴いてみたい。
東京のブルー・ノートで一度ナベサダを聞いたことはあるが、こちらのブルー・ノートやヴィレッジ・バンガードはやや敷居が高い。
で、泊っているホテルの中ならと、侵入することにした。
とは言っても、この店、老舗ジャズクラブに負けず劣らず、ニューヨーク・ジャズ・ライブハウス・ベスト10にもランクインしたという。(だれがどういう基準で選んだかは、寡聞にして知らない。)
で、今日は月曜だ。
プログラムを見ると、何とジャム・セッションの日である。
おーっ、飛び入りでレベルの高いプレーヤーのアドリブ合戦が聴けるのか。
しかも、カバーチャージがなく、ミニマムチャージで一人15ドル以上の飲み食いをすればいいという。
やったね、と入店した。



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海老のカクテルとか





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モッツァレラチーズ・トマトとか食べてビールを飲んで開演を待つ







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が、何か雰囲気が違う。
身なりの良い年寄りの客がやけに多い。
それぞれのテーブルの上には、譜面のような紙が。





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譜面を持ったおじいちゃんが、ステージに上がった。
そして、ピアノ、ベース、ドラムのトリオと譜面を見て何やら話している。
で、おもむろに歌いだした。
知らない曲だが、明らかにスタンダードな粋な曲だ。
オープン・ジャム・セッションって、生のトリオの演奏で、お年寄りを中心とした方々が歌うのど自慢大会だったのではないか。




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このおばさんは上手だった。
リズムに乗って、テンポと歯切れが良い。
で、次から次へと声と顔の美しい女性やら筋骨隆々の女装のお兄さんやらピアノを弾くお婆さんやら出てくる。
みんなそれぞれそれなりに上手だ。
確かにミニマムチャージ15ドルだけな訳だな。
が、結果楽しいひと時だった。
ジャズのスタンダードナンバーは結構知ってはいるが、この日は一曲も知っている曲がない。
恐るべしアメリカ。
次回は、システムを聞いて、譜面を持ってきて、シナトラのニューヨーク・ニューヨークでも歌おうか。
それとも、カバーチャージ34ドルでミニマムチャージ20ドル以上の金曜日の夜、プロ・ミュージシャンの出る日に来てみようか。

泊った部屋からは、エンパイア・ステート・ビルディングが良く見えた。
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栄寿司 銀座八丁目 寿司

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銀座で寿司でも食うか、などと宣えば、何をおバカなことを言っとるんじゃ、と御叱りを受けそうなのだが、目の玉が飛び出ない値段で気軽に寿司が食べられる店もある。
ここは、銀座八丁目の博品館の裏手、見番通りという通りに面して、ビルとビルに覆い被され窮屈そうに建っている。
それでも、最初に建ったのはウチだ、という自己主張を強く感じるような佇まいだ。
ちなみに、見番通りの見番とは、料理屋・待合茶屋・芸者置き屋の3業種の営業者で組織された同業組合の事務所の俗称で、芸妓の斡旋や代金などの事務をするところだったらしい。
今もこのあたりに、東京新橋組合、という東銀座から築地の一帯の3業種で構成される新橋花柳界の組合事務所がある。

入るとカウンターだけの狭いスペースに70過ぎの御主人が立っている。
結構飲んできたので、ビールで酔い覚ましをしながら、軽く握りをつまむ。




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蟹。
シャキッとしてますな。



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蝦蛄。
最近まともな蝦蛄を食べていなかったので、嬉しい。
とてもとても貧乏だから仕方ない。
河童が握ってたり、タピオカミルクがあったり、おもちゃの新幹線が運んでくるような店にしか行ってないからなあ。



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小肌。
いいねえ。
甘くないスッキリとした酢の加減だ。
年季入っているな。
昔、上司に、失敗を経験することは恥ではない、失敗を次に生かせないことが恥なのだ、と言われた。
ただの酔っぱらいだったが、言うことだけは良いことを言う人だった。
やはり、経験が生かされた仕事はいいね。
僕のギターやダイビングのように、何でも長くやってりゃ良いというものではない。

この日は幸いお客さんがいなくて、話好きなご主人とジックリ話し込んでしまった。
と言っても、こちらは突っ込みの聞き役。
あまり、プライベートなことを書いてはいけないのでこれ以上は書かないが、この方、実はよいところの御坊っちゃんで、物凄いお金持ち。
酔った威勢で、趣味で寿司屋やってんの?と失礼な暴言まで吐いてしまった。
人の生き甲斐にケチをつけてはいけない。
また、銀座で飲んだら、フラリと寄ってみようと思う。
お代は推して知るべし。

ハナタツ(タツノオトシゴの仲間) 葉山沖 水深10m

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熱烈な野球ファンの僕も、10/20、ついに日本シリーズに優先して世界ラグビーを観戦してしまった。
ちょうど、巨人とソフトバンクの日本シリーズ第2戦とラグビーの日本対南アフリカが重なり、更に悪いことに、BSでローリング・ストーンズのライプまで被っていたのである。
テレビの録画の仕方がわからない超にわかラグビーファンなのだ。
どうせ、巨人はソフトバンクに敵う訳ないし。
ローリング・ストーンズは、ライブビデオ(DVDではない。)たくさん持ってるし。
でも、日本ラグビー凄かったな。

で、巨人とソフトバンクだが、どうみても選手と野球の質が違うよね。
案の定4タテ食らった。
ソフトバンクは、出てくるピッチャーが次から次へと150km超え。
野手は控えも含めてちゃんとチャンスで打つ。
これに比べ巨人は、出てくるピッチャーはビビリの低速玉。
野手は空振り凡打の山と極め付きのエラーばかり。
ほんとにハラタツノリーと叫びたくなるが、この写真はハナタツノリである。
いやハナタツである。



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タツノオトシゴの仲間であり、ハナタツのオスだと思う。
葉山のオーバーハングという反り返った岩と岩の間の水路、水深10mの岩の上にあるヤギに付いていた。
ハナタツのメスは、皮弁が頭部や背部から枝のようにニョキニョキ出ているのでわかりやすいが、オスは普通のタツノオトシゴと比べて、違いが分かりにくい。
この仲間の見分けは、コケギンポたちともども非常に苦手なのだが、一応僕的には、頭部の突起と吻が太くて短いのがハナタツとしている。
テキトー分類ダイビングである。

この写真を撮っていると、ファインダーに何かが走ったと思ったら、ハナタツが消えた。
カメラから目を離し、ヤギの周囲を含めて探したがいない。
そしたらコイツが満足そうな顔をして横たわっていた。
無念。
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YESTERDAY イエスタデイ 映画

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ビートルズが存在しない世界を描いた映画、
「YESTERDAY」を観てきた。

JOHN LENNON
反則だよな。
生きていれば79歳。
泣けた。

みなとみらい やっと去った夏

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暑かった。
今年初めてクーラーを買った。
これ、体の調子が悪くなるので、ずーっと買わずに扇風機で我慢してきたのだ。
歳とって体温調整機能が劣化した結果だろうか。
最近になって、やっと本当に秋が来て涼しくなった。
つい最近まで、おーっ、今日は涼しいと思ったら、32度もあった。
本当に、今年は7月末からは地獄だった。
みなとみらいの海辺は人も歩いていなかった。




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この「未来都市」、どうも好きになれない。
行けば構成員の一人とはなるのだが、もともと都会や人混みは苦手だ。
新宿駅や横浜駅は地獄だ。
サマフェスとか花火大会とか死んでも行きたくない。
ビールが好きでトイレが近いせいもあるが。
野球は観に行くが。
しかし、曇り空だと何となくこの街も落ち着く。
人工物に、抜けるような青空は似合わない。





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そういえば、高いところも苦手だ。
この観覧車、外国のお客さんを案内して、どうしても断り切れなくて、ただ一度だけ乗ったことがある。
もともと閉所暗所恐怖症だが、高所恐怖症もその時発症した。
まず、揺れる。
足の下には地面がない。
異常に高い。
景色を楽しむどころではない。
脂汗がまず出る。
脚はすくむ。
そして下腹部に嫌な圧迫感が走る。
怖いとおしっこを漏らすというのが、この時初めて分かった。
念のため申し添えるが、その時は決して漏らしてはいない。
ギリギリまでの緊迫感を味わった。
景色よりもあなた見ている方が面白かった、と台湾人は笑っていた。
何があっても、もう二度と乗らない。




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よどみの赤潮。
今日は全否定の話になってしまった。
今年の暑さ、赤潮さえも哀れに見えてくる。

台風がまたまた来る。
被災地の方々が無事であることを祈る。

めなみ 京都三条 料理屋


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昔々、「柔道一直線」という漫画があった。
梶原一騎原作の柔道根性ものである。
1967年頃か。
その少し前に虫プロダクションが発行していたCOMという漫画雑誌に、「フーテン」という社会派の漫画が載っていた。
後で気づいたのだが、作画者が同じ永島慎二と言う人で、作風が全然違うのに驚いた。
ただ、梶原一騎とは感性が違ったのか、「柔道一直線」の作画はすぐ他の人に変わった。
始めから引き受けなければ良かったのにと思ったのだが。

「柔道一直線」の主人公、桜木健一扮する一条直也のライバルに結城真吾というのがいた。
この人凄くて、なんとドラマの中で身軽さをアピールしたかったのか、ピアノの鍵盤に飛び乗って足の指でピアノを弾いちゃうという妙技を披露したのであった。
まあ、今見たらお笑いなのだが、その役を演じたのが、当時クールな二枚目だった近藤正臣。

前置きが物凄く長くなったが、この近藤正臣の実家が、この「めなみ」なのだ。
本人も若いころ、日本料理の修行をしていたそうで、それに嫌気がさして俳優になったとか。
人生ってわからない。

祇園祭の宵山の日、フラッと一杯飲りに入った。
今年の祇園祭は例年に比べて涼しい。
しかし、潮風爽やかな横浜からくれば蒸し暑い。
夜もものすごい人出で、さらに蒸し暑さに拍車をかけていたので、見物など早々に「めなみ」に。




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まずは汗びっしょりの体をクールダウン、ということでビールと、おばんざいの盛り合わせ。
左上から時計回りに、チキンロール、豆腐(何豆腐か分からないが)、味玉、オクラ、真ん中が出汁巻き卵(祇園祭なので山車巻きか)。
いいねえ。
何食べても美味しい。





33P7150267生湯葉煮

湯葉。
こんなもん一口なんだが、そういうお下品な食べ方をしてはいけない。
僕は場末の江戸っ子なんだが、どちらかと言うと関東のメリハリの効いた味付けより、京都のポワーっとしたそこはかとないが深みのある味付けが好みだ。
単に年取って味のはっきりしたものや塩辛いものが苦手になっただけかもしれない。
血圧高いし。





44P7150269よこわ

ジャーン。
どこが、そかはかとない味付けか。
関西ではヨコワと呼ばれる本マグロの幼魚であるメジマグロのトロ。
大好物である。
こんな素晴らしいメジを食べたのは久しぶり。
本マグロほど脂っこくないので、食後感は割とさっぱりなのだ。
東京湾でも相模湾でも、夏から秋にかけて獲れて珍重される。
佐島や長井の魚屋で、これを見つけたら必ず一本買って来る。
僕が子供の頃は、刺身と言えば、メジかマカジキかヒラメだった。





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では、冷酒でも。





66P7150272鱧天麩羅

旬の鱧の天婦羅。
落としと寿しとお椀は、すでに今日食べていたので。
サワッとした噛み心地。
サクッではないのだ。
鱧のそこはかとない旨味が。
天婦羅自体としては普通。






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これ美味い。
沢庵を甘い出汁醤油で漬けたようなもの。
これだけで酒を2本飲んでしまった。





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おから。
ちょっと水っぽい。




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鮎出汁ソーメン。
変わっているし旬のものなのでと思って頼んだけど、ちょっと生臭かった。
これは残念。




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〆の鮎飯。
これは美味しかった。
お腹いっぱい。

めなみは、普通に使い勝手が良くて禁煙でそれなり美味しいので、たまに来る。
一番のお気に入りは、刺身類ときずし。
冬に来るかな。




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宵山の前に行った島原の「角屋(すみや)」。
建物は国の重要文化財に指定されている揚屋(今でいえば料亭か)。
新選組のご贔屓の店だった。
酔った組員がふざけて付けた刀傷があちこちにある。






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文久3年(1863年)9月、この臥龍の松を望む間での新選組の宴会で、初代局長 芹沢鴨は酔って酩酊した。
そして、戻った壬生の屯所である八木邸で惨殺された。
犯人は、土方歳三以下、新選組の隊士とされている。
芹沢鴨殺害の理由は、粗暴な行動が顕著だったためとか、攘夷派と通じていたからとか諸説がある。


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絶品のきずし。

酒亭 ばんから  京都先斗町 居酒屋

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昔々、昭和39年頃、正に第1回東京オリンピックの年に「お座敷小唄」というとてつもなく変な歌が流行った。
知っている人は知っているという、松尾和子&和田弘とマヒナスターズというのが唄っていた。
その頃、 松尾和子なんてスゲー婆ァだと思っていたが、当時まだ30歳前だったという。

今自分もかなり年齢を追い越して、結構綺麗だったじゃんと思えるようにもなり、喜ばしい限りではあるが、年は取りたくないもんである。
ちなみに真昼間、台湾の街中の裏路地にあるカラオケ屋から、爺さん婆さんが台湾語で歌うこの歌が流れているのを聞いたことがある。
「再会」とかの良い曲も歌ってたよな。
で、その「お座敷小唄」の歌詞だが、
  富士の高嶺に 降る雪も
  京都先斗町に 降る雪も
  雪に変わりは ないじゃなし
  溶けて流れりゃ 皆同じ
というどうしようもなくシュールで、特に、「ないじゃなし」なんていうと有るのか無いのかサッパリ分からなく、ますます混迷が深くなるものだった。
で、歌詞にある先斗町は「せんとちょう」でなく「ぽんとちょう」と読む。
狸のような腹の出た客と厚化粧の芸鼓が化かしあうので、「ぽんたちょう」とも言う。
嘘である。
先斗町という花街を舞台にした客と芸妓とのお戯れの歌詞なのであるが、その先斗町。




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先斗町は、新旧の飲み屋がひしめき、毎夜日本人や外人さんで賑わいを見せる一大観光地となっている。
で、そこの路地を入ったところに、素晴らしい居酒屋がある。
酒亭ばんから。




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どれ、ちょいと粋な暖簾をくぐろうか。




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まずは突き出し。
魚の煮凝り、豆腐、魚のミンチの焼き物・要はハンバーグだな。
味付けが実にいい。
関東の多くで味わうメリハリの効いた塩辛さや旨味ではなく、そこはかとない。





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最初の酒は、佐賀県は天吹酒造の「天吹 純米吟醸 雄町」。
実に美しい酒だなあ。
香りといいキレといい、本当に美味い酒だ。
昔、よく浅草の「酒の大桝・本店」で買って帰って大事に飲んだもんだ。
ちなみに、九州っていうと芋焼酎と言う人が多いが、上(北)の方は良い日本酒を造っているところが多い。
中ほどは麦焼酎。
下に行って芋焼酎となる。
芋焼酎は、薩摩の田舎者が飲む酒である。
あんなもんの中にレアものとかいって、魔王だの伊佐美だのを有難がって高い金だして飲むヤツの気が知れない。
ということを、ガキの頃からブレずにしつこく言い続けて、僕は何度、多くの薩摩出身の田舎者と喧嘩したか分からない。
会津贔屓の僕としては、薩摩と長州は大嫌いなのである。
薩摩憎けりゃ焼酎まで憎い。
だいたい西郷のように、二度も自殺しようとして助かり、挙句、戦争を引き起こして自分の死場を求めるかのように将来ある若者をごまんと犬死させた、また、流刑にされたとき親切にしてくれた奄美大島の人たちを蔑んだ自分勝手な馬鹿を崇拝している、ここの出身者とは肌が合わない。
芋焼酎は、酒なのでそんなには嫌いではないが。
薩摩御出身の皆様、戯言と思って無視してくだされ。




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鱧の落とし。
新鮮さが命のこの魚、実にシャキシャキとしてほっこりとして、コクがあって美味い。
関東ではまともな鱧を食べたことがないので、京都に来ると三度三度毎食に食べているな。




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鯛の昆布〆め。
美味い魚を昆布の味で〆れば、更に美味しくなるに決まっている。
文句なしの美味さです。
僕は関東出身で、小さい頃から鯛より鮃を食べてきて、未だに鮃の独特の香りが好きだ。
鯛を食べるようになったのは、就職をしてから。
父親も鯛は焼く以外には使わなかったな。




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京の地酒を。
「神蔵 純米 無濾過生原酒」。
京都は、左京区吉田河原町の老舗造り酒屋「松井酒造株式会社」の酒である。
端麗で香良くキレのある酒だ。
いけるねえ。




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万願寺。
京野菜のししとうがらしである。
独特の甘みがホッとする美味しさなんだよね。
野菜嫌いの僕でも、酒の肴に選んでしまうのである。




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京小蕪のあんかけ。
ほっこりとする味。
出汁も上品で美味い。





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では、出羽は鶴岡の冨士酒造株式会社が贈る「栄光冨士 純米吟醸 朝顔ラベル 限定品」。
香りが高く酸が少ないという特徴を持つ、協会10号酵母を使った酒で、非常に上品でフルーティ、バランスの良い美味い酒だ。
この店、何飲んでも美味い。
素晴らしい。





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これ鰈である。
京都では「エテカレイ」、和名は「ソウハチガレイ」。
カレイって独特の臭いがある。
それを新鮮なうちに手早く捌き干すことによって、風味の良い匂いに変えるのだ。
京丹後の名産でもある。
肉が盛り上がっていて品の良い脂があって、良い香りのする実に美味い干物だ。




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へへへ。
せっかくだから、銀鱈の西京漬け。
大型の深海魚で、今や高級魚である。
鱈というよりもホッケに近い種で、脂がある。
活け専門で東京白金の御屋敷町で魚の引き売りをやっていた死んだ親父は、横浜で魚屋の店を出した当初、この魚のことはよく知らなかったらしく、お客さんに言われて仕入れてくるようになった。
店に並べてからも、こんな脂ぎった魚と言って、自分では絶対に食べなかった。
その割には、糞のような養殖のハマチはたまに食べていたが。
僕も、親父の影響でこの魚は食べなかったが、大人になってから西京漬けや煮付けを食べてみたりして、結構この魚を気に入ってた。
今でも、銀鱈の西京漬けは大好物。
大根卸しを添えてあるのは頷ける。



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京都の夏はこれなしには語れない。
琵琶湖の稚鮎の天婦羅。
美味いねえ。
上品な脂があるねえ。
香ばしい香りがいいねえ。
カラッと揚がっており、美味いものを上手く調理するとこんなに美味くなるという手本のような天婦羅だ。
酒が進むねえ。







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〆はちりめん山椒のご飯。
幸せとはこういうもんだねえ。

本当にこの店、一切の手抜きがなく、肴は美味しいし酒も美味しい。
料亭に勝るとも劣らない素晴らしい店だ。
京都の昼は「菊乃井」で、夜はここしかないと思う。
フフフ、本当はまだ隠し玉はあるが。

始めは愛想のなかった店主だが、だんだん打ち解けてきて、子供さんの話までされて盛り上がった。
京都で食べ物がおいしいのは冬ですよ、ぜひその時に又いらしてください
との言葉に、
絶対に又来ますよ
と店を出た。

和友 新小岩 鰻  

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僕は鰻が大好物である。
一に鰻で二にお寿司、三に天婦羅、四にしゃぶしゃぶすき焼き、五が焼肉、六に蕎麦。
七八がなくて、九にオムライス、十におでん。
栄養は十分に取れているが、多分長生きしないな。
そういえば鰻っていうと、これまで大好きか、食べられない の二種類の人間しか出会ったことがない。
好みがえらく極端に分かれる食い物なのかもしれない。
また、食べられない、という人の9割5分は蛇が大嫌いでもある。
さらに、この人たちは穴子も鱧も嫌いである場合が多い。
当たり前か。
この間、鰻屋で法事をやったのだが、〆の鰻重の代わりに海鮮丼を頼んだのが15人中4人いた。
27%。
食えないって、不幸だと思うが、余計なお世話か。
ここ、新小岩の江戸川区役所裏にある鰻屋で和友と言う。




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御覧の通り、行列店だった。
11時の開店前から、さすが、人気鰻屋だけあって長蛇の列だ。
いや長鰻の列であった。
新小岩には、子供がいない叔父叔母夫婦が住んでいたのでチョコチョコ顔を出しに行ってた。
そういえば叔母の名前は千代子だった。
行くときは、朝飯抜いて必ずここで並んで鰻を食べたもんだ。

しかし、今年に入ってからの鰻の稚魚不足はさらに深刻だ。
シラスウナギがほとんど獲れない。
近い将来鰻を食べられなくなるのは間違いない気がする。
27%などと言わず、鰻を嫌いな人の割合が、99.5%位になれば、日本海溝の鰻どもは僕の独り占めになるのにな。

で、この店、当時(と言っても去年のことだぞ。)は、
でかい鰻2尾半が乗った 特うな重が3,700円。
でかい鰻1尾半が乗った うな丼が2,900円。

破格の店だったのだ。
しかも、厳選された国産で、皮まで柔らかく、備長炭で焼く香ばしい臭みのない鰻で、老舗の高級店とは言わないが、この価格にしてはやけにハイレベルな店なのだ、った。

ましてやスーパーやチェーン店の鰻とは天と地か雲泥の差。
まあ、あれは食い物とも言えないが、まったく、別の食い物だ。
仮に国産であったとしてもスーパーや牛丼屋やファミレスで鰻は食ってはならない。
なぜなら、鰻と言うのは、鰻一本で商売が成り立つ極めて凄い食い物なのである。
蕎麦一筋、天丼一筋。寿司一筋といっても、ネタはたくさんある。
鰻屋は、普通ネタは鰻しかないのである。(前述したとおり、鰻の嫌いな人のためにキジ焼丼とかを出す店も多いが。しかし、タレは鰻の頭とか骨だぞ。)
そのためか、仕事も奥が深い。
串打ち3年、柿八年ではなく、裂き8年、焼き一生と言われるように、身の厚さが均等になるように丁寧に串を打ち、鮮度が勝負なため手返し良く捌き、全体にじっくりと熱が通るようジックリと色良く焼き上げる、職人の中の職人技の世界なのである。
だから、香ばしくふくよかで美味しい。
スーパーやチェーン店や中国が敵う訳がない。
しかし、本来は美味い食い物であるものを、大量に仕入れ、わざわざ不味く加工して売るこいつらのせいで、根こそぎ稚魚であるシラスウナギが乱獲され獲れなくなり、このところの鰻の価格の高騰は異常だ。
平賀源内には申し訳ないが土用の丑の日は廃止、スーパーやチェーン店で鰻の取り扱いは禁止、としてもらいたいな。



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これがうな丼である。
ご飯少なめバージョン。
一緒に行った叔母が食べた分。
90歳近かったが、一っぺら僕にくれて、残りは全部食べてた。




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それでもこの迫力。




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これが、デフォルト。
暴力的なほど盛ってあった。





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丼から鰻がはみ出して盛り上がっているではないか。
しかも、僕の掌ほどの肉厚。




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うーん、美味い。
タレはあんまり甘くなく、いくらでも行けちゃう。
ふわふわで、この価格でこれだけ食べられたら、150点。



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これはうな重である。





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ちょっと遠め。





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2尾半。
言葉はいらない。

ちなみに、今は
うな重はやってない。
頼めば重箱には入れてくれるが。
うな丼は2尾入り。3,800円になった 
それでも、安い。




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この間、三島の桜家で鰻を食べた。
僕が一番好きな鰻屋だ。
うなぎ重箱 1尾4,300円。
なお、1尾半 5,800円と2尾7,600円は、品不足の折か、扱っていなかった。
ついこの間まで、2尾5,500円だった。
稚魚不足、深刻。
何とかしてくれ。
死ぬ前の最後の食べ物は口で食べられれば、うな重を予定しているのに。

ちなみに、叔母は去年の7月、叔父は今年の3月、仲良くあの世に行った。
叔母90歳、叔父102歳。
二人とも大好きだった鰻のように、長~い人生だった。

琉球鮨 築地青空三代目 寿司 那覇屋台村

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那覇の国際通りをちょっと入ったところに、それこそ「国際通り屋台村」という、食と物販とイベントスペースが一体となった一角がある。
琉球文化の伝承という観点での情報発信と交流の場というとこか。
グランドオリオンという映画館であったところに、近年できたものだ。
観光客の皆さんが行くところだろう、ということで、典型的な観光客の僕は顔を出した。
寿司が食いたい。
え、那覇で寿司かよ。
とな。




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ということで、タイトルの店に入った。
何だ、「築地」と書いてあるではないか。
だったら、築地で食えばよろし、ということで帰るか。
と、ここで帰ってはいけない。
どうも、やはり本店は築地らしく、築地の場外にある割と高めな店の沖縄店なのである。
島魚を握りで食わすという、沖縄の寿司屋では至極当たり前のことを、築地の寿司屋がやるということなのだ。
で、「美ら海」の8貫コース。2,200円にした。


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まずは、アオブダイ。
イラブッチャーである。
イライラし暴れて流血した、アブドーラ・ザ・ブッチャーではない。
そう言えば、リングでの登場曲は、PINK FLOYD のOne Of These Days (吹けよ風、呼べよ嵐)だったような。
ドンドドンドドンドドンドと続く、どんど焼きのようなベースに、何かが疾走する音がヴォワーンと入って、かっこいい曲だった。
ということで、魚の放精シーンのように体を揺らして待っていると、アオブダイが。
おーっ、皮が青い、熱帯魚、気持ち悪―い。
が、流血よりはまだいい。
うーん、活きは良い。

こんなこと言ったら怒られるが、そもそも沖縄の白身って美味くないと言われている。
脂がないし、味も淡白すぎると。
僕も、この意見に9割方賛成だが、活きの良いものを醤油とか他の味で誤魔化せばそれなりにかなり美味しい。

沖縄でのお勧めは白身ではなく、鮪とか鰹の赤身の類。
これとて人によっては脂がないと言って、美味くないというが、魚の旨味があって、僕は大好き。
ちなみに、沖縄のスーパーでは、普通に秋刀魚とか鯖とか鮭が並んでいる。



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沖縄で、烏賊というと思い浮かべるのは、紋甲烏賊の仲間で大型のクブシミと、ソデイカとかアカイカとも呼ばれるセイイカだ。
はっきり言って、両方ともそんなに美味しくない。
関東では、アカイカと呼ばれるのは剣先烏賊のことで、これは烏賊属の中では一二を争う美味さで別種。
烏賊だけでなく食える海の生き物の呼び名は地方によって色々で、聞くと混乱するな。
ちなみに、これはアオリイカ。
紋甲烏賊の仲間だけでなく、烏賊の中でもかなり美味しい烏賊だ。





55アグー豚P6130529

これは、陸に棲んでいる豚だ。
海に棲んでいる豚は河豚だが、これはアグー豚の握り。
豚は豚でも、中国起源の琉球在来豚「アグー」の血を50 パーセント以上有する豚肉とのことだ。
共食いにもなるので。豚肉には愛がない。
従って、普通に美味しい豚であった。




66ウミブドウP6130528

海ブドウの軍艦巻き。
括れ蔦と呼ばれる海藻である。
シュノーケリングとかしていると海の中を漂っていることがあるので、そのときはプチプチと食べている。
味自体は海藻だが、見た目や食感が楽しい。






77タカセガイP6130530

タカセガイ。
沖縄の貝は、磯の香りが強くて大好きだ。
これ、サラサバティという和名の巻貝で、貝殻は美しく装飾品などに加工もされる。
ダイビング中にも普通に見かける。
これを専門にとる船を「高瀬舟」と呼ぶというのは、嘘である。





88キハダマグロP6130526

キハダマグロ。
脂はないけど美味しいです。
沖縄鮪の真骨頂ですな。
こういうところのはいいんだけど、町の刺身店で買う鮪は時々生臭いことがある。
そういうのは多分、他の魚などを捌いたままの、まな板や包丁をよく洗わないで使ってるんじゃないかな。
てーげーだからな。





99ヒメジP6130523

ヒメジ。
ヒメジの仲間には何種類かいるが、特徴は口元に一対のひげのような感覚器官があることだ。
これは、何ヒメジかはわからないが、この仲間は沖縄ではかなり見かける。
オジサンとかオキナヒメジなんていう、ヒゲにちなんだ名前の魚もいる。
かなり美味しいという人もいるが、こんなものかという程度だと思う。




1010鮪カマ焼きP6130533

結構地の魚を食べて満足。
なんだかんだと言いながらも、情が入っているな。

隣で一人で飲んでたお兄さんからの差し入れの鮪のカマ焼き。
食べきれないからとのことだ。
今日北海道から来たそうな。
沖縄の魚のうんちくを語りながら一緒に飲んだ。
寿司職人さんが目の前で聞いているのにいい度胸だし、嫌な客だ。
年は取りたくない。
旅では、こういう一時も楽しい。

ART BISTRO ビストロ パリ9区

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パリなんて、たぶん一生行くことないな、と思っていたのだが、行ってしまった。
付き合わされたのだ。
そんな暇があったら、モルジブとか沖縄で潜りたい。
却下された。
人生、自分の思ったようにはならない。
そういえば、ウイーンも、タイプとして絶対に行くことはないなと思いながら行かされてしまったな。
で、後で思い出したが、どうせパリに行くなら、ムール貝と牡蠣をバケツ一杯食ってやると誓ったのだ。
しかし、ついぞ食べなかった。
理由は、ややかなり惚けが入っているので、来た目的を忘れて別のものを食べてしまったためである。

で、怪人の潜むオペラ座から北に向かい、サントトリニテ教会(Eglise de la Trinité)というたいそう立派な建物を通り過ぎ、クリシー通りをさらに北へ行くとこの店がある。
こう書くと、やけにパリに詳しいざんす、なんて思うだろうが、ん?思わない、そうざんす、ただのお上りさんざんす。
シェー、なんてイヤミをやっている場合ではない。

この辺りは大小の劇場が多く、舞台が跳ねるとお客さんがビストロに繰り出す。
ここは、そういう使い勝手の、大衆的な店だ。
さすがパリ、ART BISTROという。




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フランス語なんてチンプンカンプンな僕でさえ、読める。
「あゝ無情」。
これ日本題か。
アン・ルイスは出てこないが、僕が昔読んで、登場人物がやたら多くて誰が誰だかわからなくなるという悲惨な目にあった、パン泥棒のジャン・バルジャンの物語である。
なかなかARTだな。
左下の邪魔な禿げたおっさんは、謎の中国人だった。





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で、まずはワインでしょ。
パリで飲んだワインは、貧乏なのでハウスワインか、スーパーのモノプリで買った安いボルドーだったが、どれを飲んでも当たりで美味かった。
ワインの味はよくわからないのだが。
ちなみに、パリには日本でいういわゆるコンビニはない。






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で、エスカルゴを頼んだ。
初めて食べるという友人のために頼んであげた。
これが運ばれてきて初めて、ムール貝と牡蠣を食べに来たことを思い出した。
遅かった。
ソースは、バジルではなくバター、パセリ、エシャロット、ニンニクなどで作るブルギニオンバターソースだ。
香りがいい。
肝心のエスカルゴであるが、これカタツムリである。
知ってるか。
気持ち悪いな。
食感はサザエだが、カタツムリである。
気持ち悪いな。
カタツムリである。
しつこいがカタツムリである。
他に美味いもんがあるので、多分、一生二度と食べない。
ソースは美味い。
このタコ焼き器みたいなのは、エスカルゴ専用皿。




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これ、美味かった。
柔かで、ふくよかな香り。
肉も美味しい。
牛肉のワイン煮でブッフ・ブルギニョンというやつだ。
さっきもブルギニョンソースだったが、ブルゴーニュ風という意味。




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「あゝ無情」のジャン・バルジャンは、いろんな名前を使い分けていたが、『マドレーヌ』と名乗っていたこともある。
しかし、最後に出てきたのはマドレーヌならぬ林檎パイだった。
日本のものを食べつけていると、甘いな。
林檎の香は悪くない。






77 リンゴマイマイ

無題。
一応、リンゴマイマイという和名があるらしい。
やはり二度と食わない、と思う。

もりもり寿し 近江町店  金沢 近江町市場

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回転寿司というと偏見を持つあなた。
僕でした。
しかし、金沢の回転寿司はただものではないと、前回書いて入ったら、廻っていない寿司屋だった。
で、もう一軒行った。
朝飯の寿司のはしごだ。
二軒目は廻っていた。
しかし、寿司屋としての総合力はともかく、ネタそのものは前回の’’端っこ寿司’’よりもいいではないか。廻っていないネタをお好みで頼む。

如何にもな店名からご推察の通り金沢市内にチェーン店展開している寿司屋らしいのだが、どっこいなかなかだぞ。




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ノドグロ。
脂たっぷり。
僕は、魚は脂があればいいってもんじゃない、といつも書いているが、そんなことはない。
やっぱ脂のある魚も本当に美味いのう。




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天然物の寒鰤の腹側。
気絶するかと思うほど美味かった。
気絶したら喉につまるではないか。
旨味と脂の芸術だ。
寒鰤の美味さはやはり日本海に来ないとわからないな。
関東ではお目にかかれない逸品だ。





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これは香箱蟹。
当然、外子と内子。
さっきの店と同じものを食っているな。
ネタの良さは、こっちのがはるかにレベルは上。
こりゃ美味い。





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〆は天然物の鮪で鉄火巻き。
毎年冬になったら金沢の寿司を食べに来ても飛行機運賃は高くないな。
あっ、やっぱ高いか。
スシローで我慢するか。

春と秋は、沖縄で琉球料理と脂はないが新鮮でさっぱりとして旨味のあるマカジキやキハダマグロと鰹の刺身、さらには竜宮城と見間違うかな熱帯魚料理にソーキそば、夏は京都で鱧と鮎、そして鯖寿司、冬は金沢でノドグロ、寒鰤、香箱だな。
今後のそう長くはないだろう人生は、これで決まったかも。
日本は本当に良い国だ。
台湾も好きだが。
香港も嫌いではないが。

いきいき亭 寿司 金沢市 近江市場

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回転寿司と言うと偏見をお持ちのあなた。
それは僕です。
まあ、ちゃんとした寿司屋と比べて、ネタの仕事の具合とか、シャリの塩梅とか、寿司そのものの姿形とか握り加減とか、言い出したらキリはない。
しかし、ネタの良さと言ったら、金沢の回転寿司は凄いとしか言いようがない。
値段も大したことはないので、その気になれば毎日でも食べられる。
また、寿司なら飽きずに毎日食べられる。
ということで、朝から、金沢は、近江町市場で寿司を食べた。
この乱雑な雰囲気の店である。
いきいき亭という。




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入ったら、回転ずしではなく、普通の握り寿司屋であった。
では、朝定食にせずにお好みにした。
最初は、上から鮪トロの炙りと鰤。
美味いが、鰤は端っこじゃないところが良かったな。
これは、サクを刺身にすると最後に残った部分が厚くなるので、その身を切り開き平たくしたもの。
開いたため、蝶番の部分でつながっているが、見栄えが良くない。
ちょっと不満。




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メギスと平目。
メギスは、キスに似ているが深海性の別種の魚で、関東ではあまり見かけない。
新鮮なものは脂もあって美味しいとのこと。
普通。
しかも、これも尻尾の方だな。
平目は好きなので頼んでみた。




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ノドグロとタラの白子。
ノドグロは関東ではアカムツと呼ばれる深海性の魚。
近年高級魚として人気がある。
赤い美しい魚体に白身の魚だが、脂の乗りが半端ではない。
これをバーナーで炙ると、更なる脂と風味が浮き出てくる。
僕が初めてアカムツという魚を知ったのは、もう30年以上前に西伊豆の土肥で、親しくなった漁師さんに「何だか、わかっか?」と言われて食べた時だ。
初めて食べたのにわかるわけがない。
クロムツよりも遥かに脂が乗っていて、美味しかった記憶だけが残っている。
駿河湾は、深いのでこういう魚が棲息しているのだ。
結構感動もんだった。
白子は大好物な痛風メニューだ。
しかし、やめられない、止まらない。
このマッタリとしたコクはたまらん。




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毛ガニと香箱蟹。
軍艦になっている香箱蟹は、雌のズワイガニのことだ。
茶色の粒々は外子(そとこ)と呼ばれる腹についている卵。
オレンジ色の内子(うちこ)は甲羅の中にある卵巣だ。
金沢の冬はこの蟹なくして迎えられない。
今回、ひたすら、鰤とこれを食っていたな。
これらに、あと身と味噌が付いている。
これを一気に食べると様々な旨味が口の中に広がって、この世の天国となるが、あの世では地獄に行くと推察される。

最初は端っこだの尻尾だのと、不機嫌にもなったが、まあ美味しかった。
鰤に白子に香箱蟹。
冬の金沢、日本は素晴らしいなあ。

梓 小料理 戸塚

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戸塚にはロクな店がないとお嘆きのあなた。
って、僕のことだ。
確かに、大人が静かに飲めて、料理が美味しくて、値段もお手頃で、禁煙の店は戸塚にはないと思っていた。
ところが、あったんだよねー。
たまたま通りかかって、入った店、「梓」という。
ガラガラと戸を開けると みちよさん が迎えてくれる。
ではなくて、お母さんが迎えてくれる。
入ると右側にカウンターと調理場。
左側は独立した小部屋になっていて、4人掛けテーブルが2つ。
8人の宴会だと、独立性は保たれるが、4人ずつ知らぬグループだと話の中身は筒抜けだ。
まあ、大した話してないからいいか。



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では、まずは蟹と胡瓜のサラダ。
蟹かまぼこではないぞ。
当たり前か。
かまぼこなら詐欺だ。
良い蟹だ。
美味しい。




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春だねえ。
菜の花の辛し和え。
草とか野菜とかは食べないが、これは大好物なんだよね。




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これは海鮮サラダ。
やはり、蟹だねえ。
違いはこれには鮪も入っている。
寄生虫みたいなのは、僕は食べていないので不明。
店の信用を傷つけるようなことを言ってはいけない。



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では、石鯛の刺身。
これを食べてここの店の実力について、可能性が確信に変わった。
僕は多少磯の香りが漂うこの魚が大好きだ。
脂があり、身がシャキッとしていて実に美味しい。
戸塚でこのレベルの石鯛が食べられるとは。




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これはアオリイカ。
同行のおばさんがイカ好きオバサンなので頼んだが、これも美味しい。
三浦半島でも水揚げされるが、この時期は違うかな。
でも、品物はいい。
脚はサッと湯がくというのが、鉄則。




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酒が進む。
ここは、有名どころでも質の良い日本酒が揃っている。
これは、八海山。




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では、魚の実力が十分わかったところで、刺し盛。
上から、寒鰤。
腹の部分の脂が美味しいね。
アオリイカ、鰹、鮃、下に行って、マグロの中トロか。
どれも、レベルが高い。





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厚揚げだ。






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冬なのでおでん。
本当におでん好きだなあと思う。
子供のころは、特に卵の黄身をお汁に溶かして、ご飯にかけて食べるのが大好きだった。
好きな種としては、
さつま揚げ、つみれ、すじ(魚の方の)、卵、はんぺんかな。
大根とかは、セットになっていない限り食べない。
大根を頼めば汁の実力がわかる、なんてね。
僕はわからないので。
基本的には野菜嫌いだし。




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鰤カマ焼いてもらった。
さっきの刺身が美味しかったので。
大好物なんだよね。
鰤は天然ものに限る。
絶対に養殖は食ってはいけない。
最寄り駅に高級スーパーがあって、そこの魚屋はモノはいいが、高いんだよな。
だから、お昼前くらいに行って、天然の鰤とか鮪のカマとかアラを買い占めて、嫌いな野菜の大根と似たり、塩焼きしたりしている。
そんなものしか買わない嫌な客だ。




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じゃーん、シラスpizza。
そのものである。
僕の好みではないが、美味しかった。




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ローストビーフサラダとでもいうのだろうか。
水菜は嫌いだが、肉は柔らかく美味しいぞ。






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この店、家族中心のハンドリングで、とても和やかである。
本当に良い店とは雰囲気もいい。
そして、肴も美味い。
いつ行っても、カウンターは常連さんを中心に賑わっている。

自民党の大馬鹿議員を中心に受動喫煙防止法が骨抜きになっているが、由々しきことである。
そういえば、昔、魚を食わせる店で、カウンターの風上から煙草の煙がこっちに直撃するので、席を替えてくれ、と言ったら、常連の方に失礼なことを言うなと店のオヤジに逆切れされた。
思わず、厨房の包丁を握って、手前客に失礼じゃねえか、と啖呵を切って金を叩きつけて出てきたことがある。
あっ、包丁は握ってなかったか。
あっ、お釣りもよこせと言ったか。
せこいし迫力ないな。

禁煙でも、美味けりゃ、ちゃんとお客さんが入るということがわからないのだろうか。
イタリアンでも懐石でもフレンチでもラーメン屋でさえも、たいして美味くない店でも、みんな禁煙ではないか。
だいたい、食べログとかああいうモノの味のわからん馬鹿が評価しているサイトも良くない。
魚にこだわる、料理にこだわるという店なのに、全面喫煙可。
そして、評価が高く、バカが揃って、美味しいですね~なんて書いている。
いかに魚が新鮮だとしても、料理が上手だとしても、横でスパスパじゃ美味いわけないだろうが。
ああいう馬鹿なサイトは見てはいけない。
たまに間違って見ているが。 
煙草なんて、何一つ体にも心にも良くない馬鹿なものを吸っていたら、モノの味もわからないし、モノの道理もわからなくなる。

とにかく、ここは戸塚では最上クラスのとても良い店だ。

いづう 祇園 鯖姿寿司・鱧姿寿司

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いづう
変な名前だが、そういう店の名前なのである。
1781年創業の老舗で、初代が「いづみや卯兵衛」というそうな。
略したか。
伊豆の宇佐美のことではない。
創業の年がどんな年でどんなことがあったのかさっぱり判らないが、この年に生きていた人は今この世には誰もいないほど、伝説的な店でもある。
京都祇園にある、言わずと知れた鯖姿寿司の名店である。




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祇園祭の最中、ちょいと足を延ばしてこの店に来た。
シックな店内である。
酒を飲みながら、鯖姿寿司と鱧姿寿司を待つ。
元々は、祇園のお座敷に寿司を運んでいたのが、1970年頃に店でも食べられるようにしたらしい。




32P7170068 2430円

で、来ましたよ。
鯖姿寿司。
昆布が巻いてあるが、食べるときには、必ず「あ~れ~。ご無体な」「いいではないか~」と言いながら外すのがしきたりである。
嘘である。
この昆布が鯖もご飯も更に美味しくする。
北海道産の真昆布である。
6ケで2,430円。
値のこと言うなよ、無粋な。




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では、いただきます。
見よ、この鯖の輝き。
この時期、脂いっぱいというわけではないが、魚がものすごく品も活きも良いものを使っている。
食べる。
こりゃ、美味いや。
元々、鯖自体は旨味の宝庫のような魚だし、それに昆布の旨味と香り。
さらに、滋賀県産の江洲米は固くなく、ほっこりとした感じである。
いいねえ。
お値打ちです。




54P7170070 7452円

次は鱧。
夏季限定で、やはり京の夏、祇園祭りと言えば旬の鱧。
「鱧祭」とも呼ばれているくらいだ。
これは産卵前で、脂の乗りがいいという理由もあるが、昔は魚の保冷技術が発達していなくて、夏に日本海から山を越え、京都まで活きの良い魚を運ぶのは相当困難だったらしい。
で、夏に鮮度を保てる魚は?となった時に、蛇のごとく生命力の強い活きの鱧が重宝されたらしい。
受け売りである。
当然、鱧は秋から冬にかけても脂が乗ってくるが、粋な京都のちゃんとしたお店で鱧は出てこない。
夏の魚なのである。

ただ、魚と言っても、脂があればいいってもんじゃない。
河豚に脂があるかー、馬鹿者め。
初鰹の爽やかな旨味に脂があるかー、馬鹿者め。
魚は脂が乗れば旬、脂が乗ってて美味しいですねー、なんて、魚=脂がすべてじゃない。
クソ食べログ投稿者の、ああいうコメント読むとムカつくんだよね。
たまに参考にするけど。
ちなみに、トロは大好物だが。
成分的には、僕の腹と大差はない。





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さて、お味は。
うーん、タレで焼き上げた鱧は美味いねー。
タレは辛からず甘からずで、淡白な鱧の旨味を上手に引き出している。
穴子も鰻も大好物だけど、個性の強いクセのあるこの子たちに比べると、遠慮深い奥ゆかしさを感じさせる味だ。
そしてほっこりとしている。
また、鱧は骨が多いが、骨切りをすれば歯や舌に当たらない。
3.3cmの間に24回もの包丁を入れるという。
恐るべし、京料理の技。

ちなみに、鱧姿寿司は、6ケで、何と7,452円である。
一つ、1.200円を超える。
これを高いとみるか安いとみるかはあなた次第。
年に一ぺんは食っても罰は当たらないし、食べたいな。
値のこと言うなよ、無粋な。
でも、高いな。





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トイレに向かう道中で。
鉢にオシッコしてはいけない。



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冬なので、暑い夏の話題。
また、来年も行きたい。
鱧食いたい。

ゑびす 金沢 おでん

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金沢おでんって、ご当地グルメで有名らしい。
なんでも、夏でもおでんを食わせるとか。
金沢でなくても僕は夏でも食べている。
夏でも、ホットコーヒー飲むだろう。
夏におでん食って何が悪い、
と怒ってはいけない。
年寄りは被害妄想が激しいからなあ。
で、金沢でおでん屋に入った。
金沢おでんって、明確な定義はないらしいが、汁が塩ベースであるとか、カニや車麩とか地元の素材を使うところに特徴があるらしい。
で、夜の街を彷徨い歩いて見つけた店だ。




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すでに、飲んで食ってきているので、あまり食えない。
で、それでも食うのかという言葉が耳に痛うございますが、まずはカウンターのおばんざいの中から、ガスエビの煮たのを。
ガスエビとは、この辺で獲れるトゲクロザコエビ(こんなエビ知らないが。)という和名のエビのことだと読んだ。
どうも、黒っぼくて見栄え悪く、鮮度も落ちるのが早いとかで、カスのエビ が訛ってガスエビと呼ばれているとの説がある。
しかし、食べたら甘くて美味いらしい。
でも、何で「ザコ」とか付けるのさー、ってお姉言葉になってしまった。
何でも、昨日までは刺身で出していたようで、それを頂く。
普通である。




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大好物の身欠きニシンの煮たの。
美味いんだよなー。
甘く煮るのがよろしで、注文通りの味でした。
しかし、腹はいっぱいである。




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手取川なんてチビチビと飲りながら。
本醸造であるが、米の味が割と出てくる酒だ。
イマイチ好みではないが、甘ったるい酒よりはよろし。
石川県の酒だ。
本当に手取川という川もある。
相撲取りがいたかどうかは寡聞にして知らない。
最近相撲見る気しないんだよなー。
特に、相撲協会の執行部の連中の顔見ると、胸糞悪くて手取川が進んでしまいそうだ。



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で、おでん。
注文したのは。大根と爆弾。
爆弾ってぇのは物騒だが、茹で玉子が入ったさつま揚のこと。
丸のままだと、ただの丸いさつま揚げか何だかわからないし、食べにくいので、大抵半分に切ってある(んだと思う)。
腹がきついなんて言いながら爆弾はないよね。
丸いから爆弾というのか、中に「かやく」が入っているからなのか、よく分らんが、さつま揚げも茹で卵も大好きなので、二度美味しいという代物だ。

地元の方々と談笑したり蘊蓄語ったりと、それなのに旅先の飲み屋を楽しんだ。





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実はこの店に来る前にこんな店にいた。
金沢は南町にある割烹「島路」。




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で、食べたのは、車麩とつぶ貝のおでん。
また、おでんかとお嘆きのあなた。
正しい。
あまり、おでんのハシゴはしないわな。
車麩っていうのは、小麦からとったグルテンを長い棒にぐるぐると巻いて焼いたもの。
棒を抜くとその部分が穴になって車輪のように見えるので、車麩か。
つぶ貝は刺身でもいける生とのこと。





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自家製つみれ。
魚の味がする。
当たり前か。

おでん三昧の一夜だった。
地元の人しかいない店で、調子に乗って盛り上がってしもた。


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プロフィール

chromodoris

Author:chromodoris
ダイビングと海遊び、街歩きとグルメ、自然観察と庭いじり、魚釣りと素人料理、そして映画と音楽の日々。プレ前期高齢者が日々に翻弄されながら、人生の仕舞に向けての彷徨いを綴ります。

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